「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜神の原理とは?…『ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡』

ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡 (祥伝社新書)

ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡 (祥伝社新書)

二年前にブームになった、映画ダ・ヴィンチ・コード。(^_-)-☆ 私も夢中になって、見ちゃいましたよ〜!あのラスト・シーンは良かったね〜。

この本は、芥川賞作家の三田誠広氏が、あの映画がきっかけになって書いた宗教と科学、神と人間の壮大な歴史についての本。これがオモシロイ!下手な世界史の本よりも深い!


宗教と科学というと対立する概念のように思われるが、しかし、ダ・ヴィンチからガリレイデカルトパスカルを経てニュートンに至る時代にあっては、「神」と「原理」、科学と宗教はは一つのものだったのだ!中世という暗黒の時代の後に、「神の原理」の解明に挑んできた、ダ・ヴィンチニュートンをはじめとする多くの天才たち。彼らがいかにして神の領域に近づこうとしたのか?宗教と科学の歴史が、この一冊でわかる!数式や図形も出てくるんだけどわかりやすい!
そのツボとコツを紹介しよう。


ニュートンは生涯にわたって、質素な生活を続けた。贅沢な生活を求めたわけでも、金が欲しかったわけでもなかった。錬金術に没頭したのは、神が創造したこの宇宙の原理を知りたいという、純粋な知的好奇心のためだったダ・ヴィンチが死体を解剖したのも、同様である。彼らはつねに、神とともにあった。神の領域にわが身をひたすことを、唯一の喜びとして、科学の探求に生涯をささげたのだった。


・ある意味で、ダ・ヴィンチニュートンも、幸福な時代を生きたということができる。神が伏せた秘密のカード(しかも重要な切り札というべきカード)が手の届くところにあって、それを一枚、また一枚と開いていく喜びとともに、人生を生きることができた。ダ・ヴィンチにとって、黄金比遠近図法の原理は、画期的な絵画の手法をもたらした。ニュートンの目の前には、万有引力の法則があった。神の偶然の戯れのようなリンゴの落下が、ニュートンにとっては神秘的な啓示と感じられたのだ。


パスカル「パンセ」より
人間は自然の中で最も弱い一本の葦でしかない。 しかし人間は考える葦である。人間を倒すのに宇宙は武器を必要としない。一陣の風、一滴の水が、人間の命を奪う。だが、宇宙が人間を倒す時、人間は宇宙よりも高貴である。なぜなら人間は自分が限られた命しかないことを知っている。自分の無力と、宇宙の偉大さを知っている。宇宙は人間について、何も知らない。


神ってなんだろう…。人間って不思議…。改めて、西洋の歴史なんぞ読みたくなっちゃったなあ!(^◇^)