- 作者: 谷川俊太郎,江田ななえ
- 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所
- 発売日: 2007/08/08
- メディア: 単行本
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この本は、谷川氏が 「ほぼ日刊イトイ新聞」の読者のら届いた質問に1問1答形式で答えたものだ。これがオモシロイ。(^◇^)
詩人の感性や物事のとらえ方、考え方、発想、切り口、想像力は、ビジネスマンや経営者とは全く異なる。『感』を磨いて、アタマを柔らかくするトレーニングになるね。その一部を紹介しよう。
質問 1 車、飛行機、そのあとに続く乗り物って、まだないと思うんです。ぼくたちは、これからいったい何に乗ればいいんでしょうか?(57歳)
答え 雲に乗るのもいいし、風に乗るのもいいし、音に乗るのもいいし、気持ちに乗るのもいいんじゃないかなあ。機械じゃない乗りもの、手でさわれない乗りものが未来の乗りものです。
質問 24 もし、谷川さんが会社の人事部の人なら、入社試験でどんなことをしますか?谷川さんなら、何て訊くのだろう?とても興味深いです。 (21歳)
答え 質問も何も話しかけることもせずに、柔らかい表情で 黙って相手を二分間ほど見つめる。それから、その二分のあいだに、相手が何を感じたか、何を考えたか訊いてみる。
質問 60 嘘をつくことがとまりません。いろんな種類の嘘です。嘘も方便なんて言いますが、本当なんでしょうか。私は嘘をつくときは たいがいうしろめたいです。 (31歳)
答え 白い嘘と黒い嘘があるのって知ってる?白い嘘はばれても人に感謝される嘘、黒い嘘はばれたら人に恨まれる嘘。嘘にも技術が、必要だし工夫が必要だし、スタイルも必要だね。洗練された嘘、野暮な嘘、実用的な嘘、芸術的な嘘、どんな嘘ついているのかなあ。でも嘘をつくのがとまらないとなると、病気の可能性もあるね、心配だったら医者に相談して。
どう?ユニークでしょ?挿絵の江田はなえさんのイラストもステキ。思わず、うぷぷって感じ。オススメ!
ほぼ日刊イトイ新聞 谷川俊太郎質問箱
http://www.1101.com/shitsumonbako/2008-02-29.html