「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「星野流」(星野仙一)

   


星野流



私の母校・明治大学は、130年近くの歴史があるので、OBは数々の尊敬する諸先輩方がいらっしゃるが、最も好きな大先輩の一人が、五輪日本代表監督星野仙一氏だ。


星野仙一のオンラインレポート
http://hoshino.ntciis.ne.jp/
星野仙一 ドリームズ プロジェクト
http://www.hoshinodreams.com/

この本は、星野ジャパンの原点とも言うべき、氏の哲学や志、ミッションが満載!ポストイットだらけになってしまった。ツボとコツを紹介しちゃいましょう!(^◇^)


プロ野球の監督は「男の中の男の仕事」。良き演出家であり、脚本家であり、そしてプロデューサーでもあり、役者でもあり、時には経営者であり、心理学者でもあり、教師でも保護者でもあり、特に選手にとっては親父でなくてはならなかった。それもただの親父ではなく、「カミナリ親父」だ。私のキャラクターが珍重されてきた理由はそのへんにあるのではないかと思う。


誰に対しても「分かりやすい存在」でなければいけない。
自分の本性も人間性も、ものの考え方も捉え方も、思想も感情も、自分のすべてを飾らず隠さずオープンにさらけ出して、部下とも人間同士の共感・共鳴を大事にしながら人を動かし、チームを動かしていくやり方なり、そうした裸の人間としての力量というものが必要になってきているのではないか。


大事なこと、必要なこと、いうべきだと思ったことはストレートに言い、腹の中や考え方を常にオープンにして、上下全体一体になって取り組んでいく、戦っていくのが、今の、これからの時代の本当の姿なのではないか。


・私はコーチや選手たちにいつも「トータルの責任は、100%おれが取る。ただ、個々の責任はそれぞれ自分たちできちんと取ってくれよ」とそういってきたことによってコーチも選手も安心して、勇気をもってやっていってくれるものである。


・是々非々を徹底的に。基準はひとつ、いいか、悪いか。
〜挨拶の仕方にしても私の場合は、たとえばベンチ裏の通路や食堂にいる見知らぬ人たちに対しても「それはほとんどがチームの誰かのゲストだろう」と選手たちには、「わが家の家だと思ってきちんと挨拶しろ」と習慣づけさせているのだが、もしもだらしない服装でポケットに手を突っ込んだままで挨拶するような選手がいれば誰彼なく、人前でもこっぴどく叱りつける。
しかし、基本的なことにだけ目を光らせたら、あとは丸呑みにしてやることが必要だろう。


「怖さ7割、やさしさ3割」でちょうどいい
叱るということ、怖いということが、「教育の原点」じゃないですか。世の中、すっかり緩んできてカミナリ親父も鬼の上司も、鬼教師もいなくなってきているでしょう。私だって本当はあまりしたくはないんですよ。でも、大人にだって子どもにだって、人間には誰にだってひとりかふたりは怖い人がいた方がいい、必要なんだと私は思っているんです、だから怖い人というのは、本当は「大切な人」なんです。


怒るときは、「お前なんかチームの恥だ」「ボケ!アホ!こんなプレーしとって、お前なんか使えるか」とむちゃくちゃに叱るが、その代わり反対に、頑張った時やいいプレーをした時にはこれまためちゃくちゃに、ほめることにしている。「昨日はおい、ナイスプレーやったな。家に帰ってからもあのシーンが頭から離れんで、うれしかったぞ。いつもああいうプレーを頼むぞ」。
こういう繰り返しの中で監督の本気が選手に着実に伝わり、選手の本気をさらに呼び起こし、めざめさせていく、そういうものだ。


・誰しも迷わない時はない。しかし進むも退くも、行くも行かぬも、どちらを選んでも後悔というものが生じるのなら、私は進んで、前に行き、前に出て後悔する方がいいと思ってこれまでやってきた。
「迷ったら前に出る」ことに決めている。


野球は、成功より失敗のほうが断然多い集団競技だ。10回打って、3回ヒットが打てたら選手は一流、勝率が6割に達していたら優勝だ。打つ、打てないは毎日のこと。勝つ、勝てないも毎日のこと。失敗してもチャンスは何度も与える−これが監督の一番大事な仕事なのである。


・どんな人でも、人から「見られている」という意識−その緊張感がプラスに働くということがあるもの。野球選手も同じで、「オレは監督から関心を持たれている。期待されているんだ。」という気持ちになってそれがヤル気につながっていくものだ。「おれはお前を見てるよ」「おれはお前に期待してるよ、信頼してるよ」というサインを選手たちに送ることは大切だ。


練習は裏切らない。仕事は準備なり。どんな仕事でも、仕事とは他に先駆けて常に先手、先手と働きかけていく"ing"が大切だ。野球選手のプレーに限らずどんなプレーでも、いつもそのプレーのための準備ができていればこそグラウンドでもほかの舞台でも花が咲くということだ。

ん〜!(>_<)…深い…。私も星野氏の1/10くらいのコワさを持とうっと!
ちょうど先日、テレビ東京カンブリア宮殿で星野氏が登場したね。こっちもチェック!


カンブリア宮殿  星野仙一
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/080407.html


   


星野流