「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

POETRY〜『感』を磨け!…『自分の感受性くらい』(茨木のり子)

自分の感受性くらい

自分の感受性くらい

私の好きな詩人の一人が茨木のり子氏だ。よく国語の教科書に載ってなかった?(^◇^)
この間久しぶりに彼女の詩を読んで、ビビビっと響いてしまった…。大人になってから読み返してみると印象って変わるものだね〜。

今私たちに求められるのは『感』を磨け!ということだろう。感謝、感激、感動することを!
どう?響かない?最後の言葉の言い切りが特にイイ!



自分の感受性くらい       茨木のり子


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ