- 作者: 島田洋七
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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昨年、ラッキーなことに講演会が懸賞が当たっちゃって、聞きにいったけどこれがまたオモシロイ!(^◇^)
この本はシリーズの最新作で、洋七が楽しいときも苦しいときも、いつも彼がいた…。「がばい芸人」ビートたけしとの30年にわたる友情を描く、笑いと涙の感動作。ちなみにビートたけしは、私の明治大学生田校舎の大・大・大先輩である。(彼は工学部=現・理工学部。中退なのだが、後に特別卒業認定者となっている)。
冒頭からケッサクの話。二人あわせてポケットに1200円しかなかった駆け出しの頃。
「もし、今、お金がいっぱいあったら何に使う?」と洋七。「サバを丸ごと一匹買って、食いたいなあ」と洋七。一方、ビートたけしは、「俺は芸が買いたい」。
1年後には二人とも1ヶ月に数千万を稼ぐようになっていた。しかし、この違いこそが洋七とたけしの決定的な差を象徴していたのかもしれない!?。
漫才ブームもだんだんさめていったとき、B&Bはだんだん落ち目になっていく、しかし、たけしは「オレたちひょうきん族」のタケちゃんマンで人気が定着、映画「戦場のメリークリスマス」への出演、ラジオ「ビートたけしのオールナイトニッポン」でお笑い以外にも活躍の場を少しずつ広げ、ピン芸人としての地位を確立していた。「いろいろと変えていかないと、すぐに飽きられちゃうからなあ。どうしたらいいだろう?」これがたけしの口癖だったとか。
あるハイヤーの運転手の言葉、「わたし、たけしさんの大ファンなんですよ。たけしさんは降りるとき、いつも頭を下げて『ありがとうございました。気をつけていって下さい』なんて言葉をかけてくれる。これまで、いろんな芸能人を乗せてきましたけど、あんないい人いませんよ」
一度売れると普段もずっとスター気取りになってしまうものだけど、たけしは全然そんなことはない。芸人としての自分と、素顔の自分とのけじめがきっちりついている。弟子や付き人は大勢いるけど、ひとたび仕事を離れたら彼らを引き連れて歩くこともしない。いつもひとりで、誰に対してもとても礼儀正しい。
たけしの辞書には「ダメなんかじゃないか」「できないんじゃないか」という言葉はない。いつも「チャンスが与えられたらなんでもやってみよう」という姿勢なのだ。もともと、たけしが映画を撮り始めたのは、映画「その男、凶暴につき」で、当初監督をする予定だった深作欣二氏が降板したのがきっかけでそのチャンスをものにした。
がばいばあちゃんとんの思い出話をしたときも、たけしは、「おい、この話全部メモしとけよ、メモメモ。」これがきっかけで、ばあちゃんのネタを思い出すたびにちょこちょこ書き留めていったのがこの大ブレイクのきっかけ。
それもたけしのおかげだと洋七が言うと「いやあ〜、俺、そんなこと言ったっけ?」なんて照れ笑いするのがたけしらしい。
男と男の友情っていいなあ…。(^_-)-☆ 数年後には、私がウチ(SA)のオーナーの桑原正守を相手に、こんな本をかくような気がする…。(^◇^) 私よりも彼の方が器が10倍くらい違うからね。私にとっての『俺の彼』は桑原だな。