「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜野球ミステリーの傑作…『魔球』(東野圭吾)

魔球 (講談社文庫)

魔球 (講談社文庫)

今は、高校野球の季節。高校野球が盛り上がってますね〜!(^^♪ 小学校、中学校と野球をやってました。いまでも野球を愛しています。(^o^)丿


今年は、全作品を読もうと決めている、東野圭吾の初期の代表作品。彼の作品の特徴としては、スポーツを題材にしている話が多いところ。野球、剣道、ビリヤード、スキーのジャンプ競技、アーチェリーなど、幅広いスポーツを小説にしてきたところに、作者の幅が感じられる。


物語は、昭和30年代、春の選抜高校野球大会、開陽高校の天才投手・須田武志は、九回裏二死満塁、最後に揺れて落ちる"魔球"を投げた!すべてはこの一球に込められていた…… 捕手・北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された…。その北岡はアルバムに、甲子園で「魔球を見た」というメッセージを残した。それはどういう意味なのか…。そしてその後、投手の須田武志も遺体が発見され、右腕が切断されている。側の地面には「マキュウ」と書かれたダイイングメッセージが残されていた…。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。


ストーリーの面白さは、もちろん、ラストの大どんでん返しも『う〜ん』とうならせる面白さ。高校野球のエースや、ドラフトにかかわる名選手というのは多かれ少なかれ、このような心理はあるんだろうな…、というカンジだ。


いつもながらに思うのは、作者・東野圭吾の想像力と創造力だ。どの作品もハイレベル。しかも、人間の心理描写が優れている点だ。なんか一粒で二度美味しいような味わいがある。東野圭吾、いいよ〜。(^^♪