「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜地図は語る「世界地図の誕生」(応地利明)

地図は語る「世界地図」の誕生

地図は語る「世界地図」の誕生

小さい頃から不思議に思っていたのだが、この地の果ては、海の果てはどうなっているんだろう?どうやって地図って作ったんだろう?私たちはどうやってこの世界を認識するようになったんだろう?こんなこと考えたことがないだろうか?(?_?)


本書は、ちょっとムズカシイのだが、めちゃめちゃ面白い!地図の歴史をたどりながら、私たちがどんな世界観を持り、それがどうやって変遷してきたかのプロセスが伝わってくる。例えば、仏教の故郷、憧(あこが)れの天竺=インドを中央に大きく表現し、中国をわざと小さく描いている法隆寺蔵五天竺(てんじく)図。


イドリースィー図にはエデンの園が描かれていて、中央に地上の聖地エルサレムを中心とする世界、下方に現世の人間世界である三つの大陸を描く。未知の世界には荒唐無稽な動物や怪獣の姿がある…。(~_~;)


そして傑作は、大航海時代ポルトガルが生んだカンティーノ図だ。時はルネサンス。最先端の航海・測量・地図作成の技術で実証的精神に基づく世界地図がここに初めて誕生した。アフリカ、ブラジル等の正確な描写は驚きだ!\(゜ロ\)(/ロ゜)/


そして一番感動したのが、冒頭の法隆寺蔵五天竺図西遊記三蔵法師が、天竺にどうやって行ったのだろう?地図がなかった当時の世界観が垣間見れる。なるほど〜!( ..)φメモメモ


そこには、仏教における世界観が描かれている。仏教の宇宙によれば、世界の中央に須弥山(しゅみせん)の山がそびえ、その下には金輪・水輪・風輪の順で三つの層が重なって大地を支えている。そして、一番てっぺんが有頂天というのだそうだ!。そして私たちの世界は、金輪上の表面にある。その金輪と水輪との境界線が金輪際というんだと!つまり、真の底=心底=徹底的、という意味で、『金輪際いたしません』という由来とのこと。図で表すとこんな感じ↓


仏教(密教)の世界観(須弥山とは)
http://www1.plala.or.jp/eiji/sub10.htm


なるほど〜!φ(..)メモメモ この時代にコロンブスや、バスコダガマが航海したなんて、ものすごい勇気がいることだったんだろうなあ!それに比べたら、私たちが自分の夢やビジョンを実現するなんて、いろいろな本も出ているし、成功者もいるし、ウチ(SA)のトレーニングもあるし!?(●^o^●)恵まれているなあ!ホント。