「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ガンダーラ美術にみるブッダの生涯」(栗田功)


ブッダの生涯―ガンダーラ美術にみる


子どもの頃からの愛読書であり座右の書、手塚治虫ブッダ。特に一巻と二巻は、もう何度繰り返して読んだかわからないくらいだ。

さて、この本。ブッダの生涯をナント、ガンダーラ美術の彫刻の写真で辿るというもの。これはスゴイ!(・。・)!!!実際に現地に行かなくとも貴重な作品を見ることができる。

ガンダーラ仏教美術は、七歩行・四門出遊・降魔・成道・初転法輪・涅槃など、ブッダの生誕から入滅までの出来事を元にした芸術作品を無数に生み出した。インド西北部で隆盛を極めた仏教美術ブッダの一生を彫刻でたどる」そのエッセンスを紹介しよう。


ブッダの遺骨を祀ったストゥーバ(仏塔)は、はじめのうちは大きな土まんじゅうの形の簡素なものであったようですが、だんだんと大きく増格され、まわりが彫刻が装嚴されるようになりました。やがて前二世紀ごろ、バールフットやサンチーで「ブッダなき仏伝図」として、釈迦の生涯の説話を浮き彫りで表現するようになりました。しかしブッダは人間の姿はとらず、法輪や聖樹、仏足石で象徴的に表現されました。ブッダが人間の形すなわち仏像として表現されるのは、紀元後一世紀、パキスタンの北西部のガンダーラあるいは、中央インドのマトゥラーにおいてでした。ここで二〜四世紀に栄えた仏教美術が、シルクロードを通って、中国、朝鮮、日本に伝わったことはよく知られています。


ギリシャ・ローマ美術の影響を強く受けて発展したガンダーラ仏教美術では、仏伝図がたくさん作られ、仏塔を作りました。石製であったためかなりの数の浮き彫りが残存し、世界各地の美術館や個人に所蔵されています。その中から代表的な美しい彫刻の写真を拝借し、ガンダーラ美術に表現されたブッダの生涯を辿ろうとするのは本書の目的であります。


一つ一つの彫刻の細かい描写とブッダのエピソードにも驚くなあ。すごいなあ。(・。・)特にこの作品は圧巻だよねえ……。


「苦行の釈尊


やはりブッダは偉大だ。これは大型本でじっくり見たい。美術館で開催してくれないかな。超オススメです。(・∀・)



ブッダの生涯―ガンダーラ美術にみる