「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜身につけよう!江戸しぐさ(越川禮子)

身につけよう!江戸しぐさ (ロング新書)

身につけよう!江戸しぐさ (ロング新書)

最近、『江戸しぐさっていろんなところで聞くよね?CMにもなったし。

しぐさ=仕草ではなく、『思草』なのだそうだ。『思』=思案、思慮、思想のことを指し、『草』=行為、行動、実行のこと。『なんだ〜!その言い草は〜!』の草というのは、その行為が頭に来たということだもんね。(*^_^*)なるほど。


そして、イキな江戸っ子『イキ』とは、『粋』ではなく、『生きる』イキ、『生き生きと行う』イキ。つまり、人間関係を良くするための知恵という意味があるんだそうな。300年近く続いた江戸時代、当時100万人の人口を数え、世界最大級の都市だった江戸で、人と人とのコミュニケーションのスキルとして築きあげられたのが『江戸しぐさ』。そして、今こそ、この江戸時代のアイデアや価値観、考えから、私たちが仕入れて学ぶことがいっぱいある。そのいくつか紹介しよう。


『遊び』…江戸時代は3時間しか働かなかったそうな。それ以外は、人のために、地域のために使い、後は遊んだ。『遊び』=『明日備』=明日に備えたストレス解消のことだった!カア〜!(>_<) もっと遊ばなきゃ!?

・『うかつあやまり』…電車などで足を踏まれたときに、こちらから謝る。『あっ、とっさに足を避けられなかったわたしもうかつでした…。すみません…』という気持ち。口に出さなくてもとっさに仕草でその場によい空気を作れるオトナの態度をいう。ハア〜!( ..)φメモメモ

初対面のルール『三脱の教え』…年齢、職業、地位を聞かないルール。先入観を持つと公平な眼で人を見ることが出来ない。⇔ あちゃ〜!我々は、名刺一枚の肩書きで評価してしまう傾向がないだろうか…。(~_~;) それをふまえた上で、立場や上下関係にかかわらず、自分からするあいさつの大切さが身にしみる。あいさつは、「お互い、たった一度の人生を気持ちよく生きましょう」「私はあなたに敵意を持っていませんよ」という表現だとのこと。なるほど!(^。^)

・『こんにちは』は、『わ』でなない。『は』=『こんにちは、冷たいものが降ってお寒うございます。ご機嫌いかがですか?』の省略だから。φ(..)メモメモ

・『水かけ言葉』は使わない。×『それがどうしたの?』 ◎『ほー!それでどうなったい?』『そいつあ、いけねえな!』 『そうこなくっちゃ!』それが、相手の気持ちを受け止めて相手を喜ばせる、同化して、導くワザ!

・『年賀状しぐさ』…江戸商人は生きているしるしとして、年賀状が格別な意味を込めているという。ご無沙汰している人にはもちろん、過去にトラブルにあった人やまずい関係にあった人にこそ書いた。


その他、『喧嘩しぐさ』、『有り難うしぐさ』、人格を疑われる『閉じ目言葉』『手斧言葉』など、文句なしに面白い一冊!昔の日本人の知恵はすごいねえ…。(^^♪