「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

EVENT〜30年振りのマス席!「大相撲名古屋場所」

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以前から行きたかった大相撲名古屋場所。連れて行っていただきましたよー!

 

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本場所は、実に30年ぶりかも!(・∀・)♪ ここで太鼓、叩くのかな。

 

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場所は、ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館。近づくにつれてテンションが上がる!

 

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おー!まだ3時なのにお客さんがいっっぱい!ここで力士が車を着けるので待っているんだね。

 

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おー!!!いよいよだー!気分は上々!サイコー!

 

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席は砂かぶりのすぐ後ろの2番め。

 

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土俵はめちゃ近い!どっひょーん!(笑)

 

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この臨場感!!!たまらない!!!

 

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やっぱり大相撲名物の焼鳥!これが食べたかったんだよねー!

 

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ビールを飲みながら大相撲観戦。なんちゅー贅沢っ!!!

 

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土俵入りがスゴい!壮観だわー!

 

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ひときわ目立つのが「輝」の化粧まわしの「輝・大士」関。

 

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おお−!盛り上がる〜!いよいよ横綱鶴竜の土俵入り!

 

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そして大横綱白鵬

 

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NHKで放映されているのに堂々と懸賞が放映されるっていいよね。(笑)

 

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弓取り式までちゃんと見ないとね。

 

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終了後は、伊勢ヶ濱部屋合宿所にお邪魔しました!

 

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ナント!合宿所の厨房にはフライヤーが!そして「Dr.Fry」が!(笑)

 

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長良川から朝、釣ったばかりの鮎が届いていました!

 

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これを真っ黒なアブラの中にじゃぽーん!揚げ魚ではなく「焼き魚」ふうになります!

 

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さあて「ちゃんこ」の時間。大皿料理がこれでもかー!と並んでいます。

 

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とにかく、このちゃんこ!めちゃ美味〜〜!!!いままで食べたことのない味。4杯おかわりしちゃいました!(笑)

 

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横綱旭富士伊勢ヶ濱親方とパチリ。感動っ!!!夢のような時間っ!

 

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宝富士関と。胸板が分厚い!!

 

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照ノ富士と。握手の手がごつい!

 

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誉富士関と。ナニ!?ワタシの方が顔が大きい!?(笑)

 

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お腹いっぱい〜!でも帰りの新幹線でマス席で食べられなかったお弁当を!(笑)

大満足の一日でした〜!!!やっぱり大相撲はいいねえ!毎年の恒例行事にしたいです!♪

 

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「ぜったいに さわっちゃ ダメ?」(ビル・コッター)

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ぜったいに さわっちゃダメ?

ぜったいに さわっちゃダメ?

 

前回紹介した「ぜったいに おしちゃ ダメ?」の続編。

いなあ!これ、子どもは喜ぶだろうなあ!参加型絵本っていいよね〜!♪

 
ちゅうい

 

おとうさん、おかあさんへ
このえほんにさわると おかしなことがおこります
おこさまから めをはなさいないように
じゅうぶん ちゅういしてください

 

やあぼくのなまえは ラリー
みて みて この えほん しってる

これは まほうのえほん なんだ
いいでしょう?
でもね…

きみは さわっちゃダメ!

これはラリーのえほん だから
ラリーにしか さわれないよ

 

え? どうしても さわりたいの?
しょうがないなあ 
じゃあ ラリーの いうとおりに
やってくれるかな?

 

この惹きつけ方、巻き込み方がいいっ!これは営業にも使えるよね!親子で楽しめます!オススメです。(・∀・)♪

 

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ぜったいに さわっちゃダメ?

ぜったいに さわっちゃダメ?

 

 

「かがみの孤城」(辻村深月)

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かがみの孤城

かがみの孤城

 

ふーっ!この本、すごいわ!やっと読み終えた!……「一気読み必至」って書いてあるけど、確かにそうだわ。深いわ、オモシロイわ、考えさせられるわ!

 

「あなたを、助けたい。学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・「この城の奥には、誰も入れない、“願いの部屋”がある。入れるのは一人だけ。願いかが叶うのは一人だけだ、赤ずきんちゃん」「あ、赤ずきんちゃん?」「お前たちには、今日から三月までこの城の中で、“願いの部屋”に入る鍵探しをしてもらう。見つけたヤツ一人だけが、扉を開けて願いを叶える権利がある。つまりは、“願いの鍵”探しだ。ー理解したか?」

 

・「城が開くのは、今日から3月30日まで。それまでに鍵を見つけなければ、その日を以て鍵は消滅し、お前らもうここへは入れない。城が開いているのは9時から5時まで。5時には鏡を通って必ず家に帰ること。これは絶対守らにゃならないルールで、その後まで城に残っていた場合、お前らには恐ろしいペナルティーがある。シンプルな罰だ。狼に食われる。そして願いを兼ねるのは結構だが、鍵を使って、“願いの部屋”で願いを叶えた時点で、お前たちはここでの記憶を失う

 

・こころ
ジャージ姿のイケメンの男の子、リオン。
ポニーテールのしっかり者の女の子、アキ。
眼鏡をかけた、声優声の女の子、フウカ。
ゲーム機をいじる、生意気そうな男の子、マサムネ。
ロンみたいなそばかすの、物静かな男の子、スバル。
小太りで気弱そうな、階段に隠れた男の子、ウレシノ。

全部で7人。どうして自分たちが呼ばれたのか。それはこころにもわからないけれど、少なくとも、自分たちには共通点がある。この子たち、みんな、こころと同じで学校に行っていないのだ

 

・こころには、叶えたい願いがあった。ー真田美織が、この世から消えますように

 

ふとしたことがキッカケで、学校に行きたくなくなる。誰もがこんなことってあるよね。後半からのナゾ解きがすごいわ…狼と赤ずきんちゃん!?「時をかける少女」を彷彿すると思ったのは、ワタシだけだろうか。超オススメです!(・∀・)♪

 

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かがみの孤城

かがみの孤城

 

 

 

「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来(下)」(ユヴァル・ノア・ハラリ)

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ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

 
イスラエル歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』は、すごかったね。人類必読の書なんて、そう何冊もないよね。
 
さてこの本も人類必読の書です。。続編とも言うべき本でユヴァルの集大成なのだ。
 
私たちはどこへ向かおうとしているのか。人工知能遺伝子工学といったテクノロジーホモ・サピエンスの能力が合体したとき、人類は何を求め、何のために生きるのか、そして世界に何が起きるのかを問う!人類はどこへ向かうのか?生物はただのアルゴリズムであり、コンピューターがあなたのすべてを把握する。生物工学と情報工学の発達によって、資本主義や民主主義、自由主義は崩壊していく」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
現代というものは取り決めだ。生まれたこの日にこの取り決めを結び、死を迎える日までそれに人生を統制されるこの取り決めを撤回したり、その法(のり)を超えたりできる人はほとんどいない。この取り決めが私たちの食べ物や仕事や夢を定め、住む場所や愛する相手や死に方を決める。
 
近代に入るまでは、ほとんどの文化では、人間は何らかの宇宙の構想の中で役割を担っていると信じられていた。その構想は全能の神あるいは自然の永遠の摂理の手になるもので、人類には変えられなかったこの宇宙の構想は人間の命に意味を与えてくれたが、同時に、人間の力を制限した。人間はちょうど、舞台上の役者のようなものだった。
 
近代以前の人間は、力を放棄するのと引き換えに自分の人生が意味を獲得できると信じていたが、現代の文化はこれを拒む。私たちは、どんな壮大なドラマの役者でもない。人生には脚本もなければ。脚本家も監督も演出家もいないし、意味もない。本書では、現代における力の追求を取り上げる
 
今日では誰もが成長で頭がいっぱいなのに対して、近代以前の人々は、成長など眼中になかった。君主も聖職者も農民も、人間による生産はおおむね一定しており、他人から何かくすねないかぎり豊かになれず、子孫が自分たちよりも高い水準の生活を送れるとは思っていなかっ。このような停滞状態に陥っていたのは、主に、新しい事業のための資金調達が難しかったからだ。それは当時は信用に基づく経済活動がほとんどなかったからだ。なぜか?経済が成長すると人々は信じていなかったからで、成長を信じなかったのは、経済が停滞していたからだ。こうして停滞が停滞を招いていた。
 
・なぜ人類は近代になるまで、経済成長に弾みがつくのをほとんど信じなかったのは、愚かだったからではなく、成長が私たちの直感や、人間が進化の過程で受け継いできたものや、この世界の仕組みに反しているからだ。自然界の系の大半は平衡状態を保ちながら存在していえ、ほとんどの生存競争はゼロサムゲームであり、他社を犠牲にしなければ繁栄はない。
 
現代は、経済成長は可能であるばかりか絶対不可欠であるという固い信念に基づいている。祈りや善行や瞑想は慰めや励みになるかもしれないが、飢餓や疫病や戦争といった問題は成長を通してしか解決できない。この根本的な信条は、ひとつの単純な考え方に要約できる。もし何か問題が起こったら、おそらくより多くのものが必要なのだ。そして多くのものを手にするには、より多くを生産しなければならない。」成長が世界中ではほとんど宗教のような地位を獲得したことを物語っている。実際、経済成長の信奉を宗教と呼んでも間違っていないのかもしれない。なぜなら今や経済成長は、私たちの倫理的ジレンマをのすべてとは言わないまでも多くを解決すると思われているからだ。
 
悲しいかな、どれほど勤勉な医師でも、これまで私がかかった病気や受けた健康診断の結果をすべて覚えていない。同様に、病気や薬を一つのこらず熟知している医師や、ありとあらゆる医学誌専門誌に発表されたありとあらゆる新論文を読んでいる医師もいない。そのうえ、医師もときには疲れていたり、お腹が減っていたりするし、ひょっとしたら病気のことさえあるから、それが判断力に響く。IBMのワトソン(AIシステム)は、私のゲノム全体と日々の健康状態や病歴を詳しく知っているだけでなく、私の親や兄弟姉妹、親戚、隣人、友人のゲノムと健康状態や病歴も知り尽くしている。
 
人間の医師を育てるのは、何年もの月日と多額の費用がかかる複雑な過程だ。しかも10年ほどの学習と研修を経てその過程が完了したときの結果は、たった一人の医師にすぎない。もし医師をもう一人必要なら、同じ過程をすべて最初から繰り返さなければならないそれに対して、ワトソンの導入を妨げている技術的な問題が解決できた暁には、一人では数限りない医師が、世界各地で一年365日、24時間体制で患者に対応できる。
 
2033年までに人間の電話セールスマンと保険業者がアルゴリズムに仕事を奪われる可能性は99パーセントある。スポーツの審判員が同じ目に遭う可能性は98パーセント、レジ係は97パーセント、レストランの調理師は96パーセントだそうだ。もちろん、安泰な仕事もある。2033年までにコンピューターアルゴリズムが考古学者に取って代わる可能性は0.8パーセントしかない。非常に高度な種類のパターン認識が必要とされるうえに、たいした利益を生まないからだ。
 
19世紀と20世紀には、産業革命がゆっくりと進展できたので、政治家と有権者はつねに一歩先行し、テクノロジーのとどる道筋を統制し、操作することができたところが、政治の動きが蒸気機関の時代からあまり変わっていないのに対して、テクノロジーはギアをファーストからトップに切り替えた。今やテクノロジーの革命は政治のプロセスよりも速く進むので、議員も有権者もそれを制御できなくなっている。政府というカメはテクノロジーというウサギに追いつけない
 
なぜアメリカはソ連より速く成長したのか?アメリカのほうが、情報が自由に流れたからだ。なぜアメリカ人のほうがイラン人やナイジェリア人より健康で裕福で幸せなのか?情報の自由のおかげだ。だから、より良い世界を作り上げたいなら、そのカギはデータを自由にすることにある。

 

 このまま科学文明が発達し続けるとどうなるのか!?その答えがここにある!ノストラダムスの大予言よりもリアルで現実的だ。すごい!超オススメです!

 

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ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 

「仏教とっておきの話366 夏の巻」(ひろさちや)

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仏教とっておきの話366 夏の巻 (新潮文庫)

仏教とっておきの話366 夏の巻 (新潮文庫)

 

仏教を易しく、わかりやすく解説してくれる、ひろさちやさん。この本は日めくりカレンダーのように。「今日は何の日?」に仏教の教えで答える、なるほどなっとく日めくりエッセイ。そのエッセンスを紹介しよう。

 
「死後の世界はあるか、ないか?」そんな問い方がおかしいのだ。わたしたちが問うべき質問は死後の世界はあるべきか、否か?」である。わたし自身は、死後の世界はあるべきだと信じている。なぜなら、わたしは、死ねば、ほとけさまの世界ー極楽浄土ーに往きたいからだ。いや、ほとけさまは必ずわたしを極楽浄土の迎えとってくださると信じている。だから、わたしにとって、死後の世界はなければならないのである。
 
 
月には兎が棲んでいるという。兎は釈迦の前世の姿である、釈迦は兎となって修行していた。この兎は猿と狐と一緒に暮らしていた。さて、兎がどれだけ熱心に仏道修行をしているかを見ようとして、あるとき天帝が旅人になって兎たちのところに来た。旅人をもてなすため、猿は木の実を、狐は魚をとって来て布施した。しかし、兎には布施する物がない。そこで兎は、焚き火をつくってもらい、その中に身を投じた。みずからの肉体を旅人に布施したのである。この兎の献身の行為を嘉(よみ)した天帝は、兎の姿を月に刻んだという。

 

 その他、「兎と亀」「八風に動かぬ心」「虎の頸の金の鈴」「改心した鬼子母神」「子どもを生き返らせる薬」「不純の布施七種」「愛する四人の妻」「祇園精舎の鐘の声」「仏教思想と儒教思想の差」「何が欲愛の第一かー?」「“がんばる” “努力” “精進”」「蜘蛛の糸の救い」「浄土はあると「みなす」」「秘仏にする理由」「酔っぱらいの出家」「富は神からの委託物」「アベコベガエルと仏教」「ほんの小さな縁(覚海の前世は蛤)」「適量を知るべし」「照顧(しょうこ)脚下」「生れたくありません(河童)」「捨戒の便法(ナンディア)」「泥棒と仏教者」「親切のこころ」「盲亀の浮木」「怨みをすてよ!」「なぜ扇を使うのか?」「世界一周をいたガネーシャ」「無財の七施」「泣きながら殺す」など。
 
どのハナシも実に分かりやすくてオクが深い。仏教ってスゴいなあ!超オススメです!(・∀・)
 

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仏教とっておきの話366 夏の巻 (新潮文庫)

仏教とっておきの話366 夏の巻 (新潮文庫)

 

 

「定年からの男メシの作法」(東海林さだお)

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東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」も全巻読了して淋しいなあ……って思っていたら、出ました、出ました!ダイジェスト版!(・∀・)♪

 

ショージ君が教える、抱腹絶倒! 定年からの男メシの楽しみ方。定年したら食べることだけが楽しみ。そんな人生は幸せだ。でもただ食べるだけじゃつまらない。そこには「男のメシの作法」たるものがあってはじめてメシは楽しい。読むほどにうまいものが食べたくなる男の1冊。もちろん女性の方もぜひ。「定年からの外メシの作法」「定年からの家メシの作法」「定年からの旅メシの作法」「定年からの酒場メシの作法」など。そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
焼き肉は「焼く」過程があってこそおいしい。焼き上がった肉を皿に山盛りにして、いきなり持ってこられてもおいしくない。生の時代から面倒をみて、半生の時代、もう焼けたかなの時代、いや、もう少し待ての時代を共に歩んできて食べるから美味しいのだ。
 
がんもどきは、厚揚げ、油揚げと共に、豆腐を母として生まれた三兄弟だスーパーなどで一緒に並んでいる。不思議なのは他の二人が「厚揚げ」「油揚げ」というふうに、その製法をそのまま名前としているのに、がんもどきだけがそうではない。がんもどきは、豆腐をいったん擂りつぶして作るから、当然「つぶし揚げ」になるはずだった。ぼくが思うには、豆腐の母が、三兄弟のうち、二人を実業に就かせたいが、一人ぐらいは文学の道を歩ませたい」と考えて、ちょっと文学的な名前にしたんじゃないかな。
 
・駅弁なんかは、デパートの「全国駅弁まつり」などで買ってきて、家のコタツで食べてもそれなりの気分は出るが、機内食のほうはどうだろう。機内食まつり」で買ってきた機内食をコタツで食べても機内気分は出るのだろうか
 
 
その他、「「がんも」「どき」ってどんな時?」「再びがんばれ!デパート大食堂」「おじさん「スタバデビュー」す」「シーハのじってどこが悪い」「ツユダボの冷やし中華」「地球滅亡の前夜に最後の晩餐」「ど阿呆列車は行く」「500ml缶の男」「久しぶりの機内食」「サラダバーとおやじ」「新生姜の香り」「ホテルのバーはこわい」など。

 

やっぱり東海林さだおさんは天才です。オモシロすぎる!オススメです!♪

 

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「いつも見ていた広島 ダウンタウンズ物語 小説吉田拓郎」(田家秀樹)

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小説吉田拓郎 いつも見ていた広島―ダウンタウンズ物語

小説吉田拓郎 いつも見ていた広島―ダウンタウンズ物語

 

ワタシの永遠のヒーロー、吉田拓郎。拓郎からどれだけの影響を受けたか言葉にはできない。鹿児島生まれ、広島育ち。バンドでドラムを叩いていたことは知っていはいたが、そのバンドがダウンタウンズ」という名前だは知らなかった!(@_@)!

 

 日本のフォーク、音楽シーンを変えた男、拓郎が、デビューするまえの大学生時代のストーリーがコレ。「あの時代の広島の青春」は日本一の若者文化だった。ビートルズがデビューした直後、終戦の名残りまだ残る、被爆地・広島の痛みやベトナム戦争、学園紛争など、吉田拓郎を生んだ土地とその時代がなまなましい。そのエッセンスを紹介しよう。

 
・拓郎が生まれ、幼年期を過ごした鹿児島の家は農家で、サトウキビやとうもろこし、落花生などを作っていた。庭には土蔵や納屋がある広い家で、一時は豚小屋まであった。拓郎の父親は鹿児島県庁で農業史を研究する郷土史家だった薩摩隼人を絵に描いたような男で、起こると仁王様のようだった。
 
拓郎の母は鹿児島時代は私立ラ・サール学園の栄養士をしていた。広島に移ってからは、自宅で茶道教室を開いていた自宅の一階が母親の茶室と教室になっており、拓郎の部屋は二階にあった。藤田(和之)は、拓郎の部屋に寝泊まりしながら吉田のお袋は自分の母親より母親らしい気がする」と慕っていた。
 
・仕事一筋の父は近寄りがたい存在で、甘えるような相手ではなかった。その分、可愛がってくれたのが祖母だった。祖母は皺が刻まれた乳房を左右に揺らしては、拓郎に触らせるのだった。広島に移ってからも中学三先生まで姉と一緒にお風呂に入るといってきかなかったということは、彼の秘密の一つだ。そうやって周りに女性が多かったせいか、逆にあからさまに性的欲求は弱い方だった。女性は性的な対象というより、安らげる場所に近かった
 
・拓郎はすでに高校時代に、オリジナルの曲を書いている。ディランの1964年に出た3枚目のアルバム「時代は変わる」の中に入っている『ハッティ・キャロルの寂しい死』を基にして、彼が好きだった一学年下のテニス部の女の子をモデルにした曲を書いた最初のオリジナルだった。島田準子が吉田拓郎に与えた多大なる影響』というタイトルだ。それを聞いた友達はみんな「長いタイトルじゃのう」と呆れた。
 
・1966年、昭和41年1月ー。まだバンド向けのオーディションもコンテストもない時代だった。地方に住む若者にとって、音楽で身を立てようと思ったらまず東京に行って、レコード会社や有名作詞家や作曲家の門を叩かなければいけなかっ。2年前に17歳でデビューした西郷輝彦の、歌手になるために鹿児島からボストン一つで上京したといういエピソードが週刊誌を賑わせていた。彼も家出だった。これから必ずバンドの時代が来る。それもオリジナルだ。ベンチャーズみたいな演奏だけじゃなくて、オリジナルの曲をやれるボーカルの入ったビートルズみたいなバンじゃ。陸奥田も知っとるやろ、そういうバンドはまだ東京にも少ないと思う。広島でやっておっても誰も認めてくれんよ。俺たちは絶対にやれる。な、東京へゆこう
 
ペトゥラ・クラークが歌って1965年に全米一位になった恋のダウンタウンは、拓郎が大好きな曲だった。バンド名に自分が大好きだった曲のタイトルを付ける。それだけで胸が踊るような気がしてくるのだった。バンド名はダウンタウン吉田拓郎は、過去を引きずらない男だった。1967年春、日本列島には空前のGSブームが訪れようとしていた。
 
『土地に柵する馬鹿がいる』「ソロで歌う時の別名『入江順』『好きになったよ女の子(たどりついたらいつも雨ふり)』「キモトタツオ(西城秀樹)との出会い」など。ワタシでも知らないエピソードがたくさんっ!続編が読みたい!拓郎ファン必読っ!超オススメです!(・∀・)♪
 

 

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小説吉田拓郎 いつも見ていた広島―ダウンタウンズ物語

小説吉田拓郎 いつも見ていた広島―ダウンタウンズ物語