ここのところ、テレビや周りのコミュニケーションで気になる耳障りなコトバが「させていただく」だ。許可をもとめているわけでもないのに「させていただく」の連発、これが気になる!と、ここでも書かせていただく!(笑)
「私の懸念は、このままいくと、従来の敬語、すなわち相対敬語である日本語の敬語が破壊されるということである。現代日本人に最も好まれている敬語「いただく」の過剰使用から、マニュアル敬語「ご注文のほうは以上でよろしかったでしょうか」まで、
現在、ちまたにはおかしな言葉が溢れている。シンプルで正しい敬語の使い方とは?豊富な誤用例を用いて、言葉とコミュニケーションの問題を考える」そのエッセンスを紹介しよう。
・「よろしくお願いします」は、 あらゆる場面で用いられる大変便利な挨拶の言葉だ。 形の上から言えば「よく願う」の謙譲語が「 よろしくお願いします」ということになる。日本語の「 よろしくお願いします」は外国語に翻訳できない。 ほぼ直訳した表現が韓国語には存在するが、 自己紹介に使われる程度で、 日本語のようにいつでもどこでも使えるものではない。
・バリエーションには、「ことよろ」から「よろしく」 だけのもの、「お願いします」だけのもの、「どうぞよろしく」「 ひとつよろしく」「後はよろしく」「そこんとこよろしく」 など別の言葉を足したもの。もったいぶって長くした「 何卒よろしくお願いしたいと思う次第でございます」まである。「 よろしくお願いをさせていただきたいというよふうに思います」 などという御用もある。
・このように、 相手に何かを頼む際の謙虚な表現として重宝されているが、 一方で、場合によっては強引な物言いになることには注意したい。 「無理を承知でお願いしています。よろしくお願いします」 これは、相手を当惑させる「お願い」の仕方である。「 原料費の高騰により、値上げさせていただくことになりました。 ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」 これも一方的な通告だ。「反論は受け付けない」 という意思表示になる。表面的な言葉の丁寧さに、 言われたほうも「ああそうですか」と聞き入れてしまい、 しばらくしてから、不信感や不快感がこみ揚げてきたりする。
・「させていただく」は「取り扱い注意」 と大きく書かれた機械に似ている。ただし、機械と異なるのは、 使い方を学習すればするほど、 実際には使用しにくくなるという点だ。 ある目的のためには有効に働くが、 そのチャンスはあまり多くないから実際の出番は少ない、 という複雑な機械が「させていただく」なのだ。
・「させていただく」は両刃の剣である。単なる「する」 の謙譲語ではない。自分の行為を控え目に言うときはいつでも「 させていただく」が使えると思っている人がいるが、 それは間違いだ。そしてこの勘違いは危険を伴う。なぜなら「 させていただく」は、 お腹の中で相手をバカにしながら表面上は下手に出るときなどにも よく使われるからだ。謙虚な表現だと思い込んで「 させていただく」を多様すると、本人の移行と裏腹に、 失礼な人という烙印を押されかねない。
・「後で後悔する」「食事を食べる」「被害を被る」「 犯罪を犯す」「違和感を感じる」といった表現は、 同じ漢字が二度使われていることからもわかるが、 意味の重複がる。少し意識して「後悔する」「食事をとる」「 被害に遭う」「罪を犯す」「違和感がある」である。
「お疲れ様です」「お世話になっております」「〜していただく」 の過剰使用と間違った「いただく」「させていただく」 を使いこなすのは難しい」「無用な「させていただく」 が多すぎる」「させていただく」以外の表現を工夫する」など。
耳障りなコトバが昼夜聞くなー!いやだなー!自分でも影響を受けそうだなあ。オススメです。(^^)