最近、ウルトラマンの本を読みまくっている。あの当時、夢中になったヒーローの背景とメイキングを知れば知るほど、この作品の魅力に惹き込まれる。特にウルトラQから初代ウルトラマンは、ゼロからつくりあげたことに拍手を送りたいっ!!!
「伝説の初代ウルトラマンのスーツアクター、古谷敏の初めての回想録。スペシウム光線やファイティングポーズの由来など全ウルトラマンの原型を作り上げた1年間の真実を、新たに発掘された写真と共に語り尽くす」そのエッセンスを紹介しよう。
・(成田亨)「ビンさん、昼に飲むビールが一番うまいんだよ。
・「ビンさん、ただ背が高いだけじゃ、ダメなんだよ。手の長さ、 脚の長さ、頭の小ささ……全体のバランスのいい人は、 なかなかいないんだよ。 それに中に入って演技ができないとダメなんだよ。 ビンさんがやったら、 きっとかっこいいウルトラマンができるんだよ。 この映画が成功する、しないは、ビンさんにかかっているんだよ。 ビンさんっ、隊員役は誰でもできるんだよ。でもウルトラマンは、 古谷敏にしかできないんだよ。隊員は主役じゃないんだよ、 この映画はウルトラマンが主役なんだよ。 お願いだから引き受けてください。ビンさんしかいないんだよ」
・休憩になった。胸がムカムカする。気持ちが悪かった。 沼里ちゃんが仮面だけ外してくれた。すぐに外に出た。 人がいないオープンセットの隅の方で吐いた。胃液だけ出る。 苦しかった。セットに戻る。いすに座って考えてしまった。 アクションもできないし、ケガはするし、気持ち悪くて吐くし、 大変な仕事だ。この先僕に出来るのかな? 暗い気持ちで休んでいた。
・食べても吐くし、食べなくても吐く。撮影中、 気分が悪くなってくる。ムカムカしてくるのだ。普通の汗が、 冷や汗か、わからないけど、身体に流れ出てくる。 胸が苦しくなる。でも撮影中なので、我慢する。 一生懸命に我慢する。監督に指示されたように、 アクションしようとするのだが、なかなかうまくできない。 僕自身も歯がゆい!もう我慢の限界だ。手でバツを作って、 休ませてもらう。体重も57キロになってしまった。 もともと60キロ以上あったのに。
男の夢
全て叶えてくれた ウルトラマン
ウルトラマンをやってよかった
いつかぼくも光の国に帰るときが来る
その時は ウルトラマンが迎えに来てくれると思う
うれしいね 僕の最後の夢だね
いいなあ。かっこいいなあ。ますますウルトラマンのファンになったなあ。古谷敏さんん、いいなあ!永遠の名作だね。超オススメです。(^^)