「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「関西フォークとその時代 声の対抗文化と現代詩」(瀬崎圭二)

ワタシが音楽に興味を持ち始めたのは、昭和40年代半ばの演歌と歌謡曲だ。五木ひろし小柳ルミ子天地真理麻丘めぐみアグネス・チャン花の中三トリオなど。そしてその後のかぐや姫、グレープ、吉田拓郎井上陽水、ふきのとう、N.S.Pなどに続く。

そしてその原点を探ろうと関西フォークにたどり着き、さかのぼるように聞いていった。高石ともや岡林信康加川良友部正人などなど。そしてフォークにどっぷりハマるようになる。

 

さてこの本。ワタシの音楽の原点でもある、関西フォークをマジメに語った本。

ベトナム反戦運動学生運動を背景に、社会批判や反戦のメッセージを込めた関西フォークは、多くの若者を引き付け、強い支持を得た。1969年の新宿駅西口広場でのフォークゲリラにつながる関西フォークはどのように現れ、どのような人々が関わり、何を表現し歌ったムーブメントだったのか。

本書では、関西フォークの歌詞と現代詩との関わりに着目して、岡林信康高田渡松本隆友部正人などのフォークシンガーの音楽実践を「ことば」を中心に描き出す。そして、歌い手をサポートした片桐ユズルや有馬敲らの文学者・文化人の活動やその意義にも光を当てる。

関西という地でフォークソングを歌い新たな表現を追い求めた若者たちとそれを支えた文化人の交流の場として関西フォークを位置づけ、「声の対抗文化」として評価する。関西フォークの音楽性や文学運動としての側面を検証する研究書。片桐ユズルへのインタビューも収録」そのエッセンスを紹介しよう。

 

あの時代を現役で聴いているわけではないけれど、時代息吹が感じられる。知らない間に、ワタシは関西フォークと岡林に影響を受けているんだなあ、と今更気づいたわー。フォークファン、必読っ。オススメです。(・∀・)