「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「昨日までの世界【下】文明の源流と人類の未来」(ジャレド・ダイアモンド)

 

 
ときどき忙(せわ)しい現代から逃げ出したくなる。江戸時代に戻りたい。「エロ時代」でもいいけど。(笑)

そんなとき、ジャレド・ダイアモンドの著作はいろいろと考えさせられる。座右の書っていうのは、こういう本のことをいうんだね。この本の下巻もスゴいわー!まさに必読書だねー。

現代社会を深く考えるための必読書」養老孟司「ダイアモンド文明論の決定版的集大成」福岡伸一)■現代西洋社会の特徴はインターネット、飛行機、携帯電話といった技術や、中央政府、司法、警察といった制度ばかりではない。肥満、座りっぱなしの働き方、豊かな食生活から生まれる疾病や、社会が豊かになったことによる宗教の役割の変化もまた、現代西洋社会の特徴なのである。■伝統的社会に強く惹かれ、その研究者としての人生の大半をニューギニアなどの伝統的社会に捧げてきたジャレド・ダイアモンドが、現代西洋社会に住む私たちが学ぶべき人類の叡知を紹介する」そのエッセンスを紹介しよう。
 
われわれの平均寿命は彼らのそれよりも二倍も長い。この事実は、一年ごとの平均的な危険度に」おいて、彼らのほうがわれわれよりも二倍以上、危険にさらされる可能性が高いということを示唆しているもうひとつの重要な違いは、われわれアメリカ人が事故に遭って怪我をしても、たいてい治療できる点だ。しかし、ニューギニアの奥地で危険の犠牲になったら、それが最後、一生涯残る生涯になるか、命を落とす可能性が高いのである。
 
・結局のところ、あの事故は自分の責任だったのだ。あの事故は、自分の力で回避することができる事故だったんだ。
 
イヌイット族たちは、試合時間が20分しかないアイスホッケーの試合をしているようなもので、シュートが失敗すれば、罰則をくらうことがわかっていても、そのリスクを負ってシュートを放たなければならないということなのだろう。
 
ニューギニア人の会話好きの側面は、彼らが、危険に満ちた環境で人生を生き抜く上での一助にもなっている。彼らは日常のありとあらゆることを話題にして、事細かに話すのである。伝統的社会で暮らすニューギニア人にとって、自分が目でみたこととと人から口づてで聞いたことが、得られる情報のすべてなのである。つねに仲間との会話を絶やさず、口づてにできるだけ多くの情報を手に入れ、自分を取り巻く世界の状況を理解し、人生の危険に対応すべく備えるのである。
 
「危険に対する姿勢と「建設的なパラノイア」」「ライオンその他の危険」「デンキウナギが教える宗教の発展」「多くの言語を話す」「塩、砂糖、脂肪、怠惰」など。

 

人類の大河ドラマを読んでいるよう。何度も読み返したい本。超オススメです!(・∀・)