「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「時には懺悔を 」(打海文三)

 
この本。予想以上に面白かった。なんでこの本がここにあるのか、分からないまま手配しちゃったから、期待しないで読んだんだけど(笑)いいわー!あたりだわー!♪
 
 
「佐竹は、数年前に退社した大手の探偵社アーバン・リサーチの元上司・寺西に頼まれ、探偵スクールのレディース一期生・中野聡子の代理教官をすることになる。その日の実習は、やはりかつての同僚・米本の探偵事務所に盗聴器を仕掛けることだったが、事務所に忍ぶ込むと、そこには米本の死体が転がっていた。佐竹は中野を助手に、米本が殺された謎を調査していくが、やがて過去に起きた障害児の誘拐事件の真相に迫っていくことになる…。濃密な親子の絆を描く、感動の物語。大傑作ミステリー」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・最近、ある本を読んでな。突然、愛しい人間を失った遺族が、いかにして悲哀を癒やされるか、という精神分析の本なんだ。遺族というのは、いろんな喪の儀式を通じて癒やされるらしいんだが、その一つに死んだ原因の究明〉というのがあるそうだ。交通事故なんかで、突然、死が天から降ってきたように感じられる場合は、遺族の心っていうのは複雑な様相を見せるというんだな。たとえば〈なぜ、わたしの愛しい人は死なねばならなかったのか〉その疑問を明らかにすることで、遺族の悲哀が癒やされたりするものらしい。この話、何となくわかるだろう。そこで、話は飛躍する。米本が殺された原因を追求することによって、遺族の悲哀が癒やされるだろうか?
 
「学校、病院、監獄、あたし、一通り経験したけど、なんだかどこも似てたわ。何ていうかー強制力?」
 
「いい女といったのは、何かをかいくぐって来てる、という感じがしたから。怒り、哀しみ、自責、死への衝動、諸々」
 
・両親は、誘拐された子が、そのままもどってこないことを、心のどこかで念じていたー取材したわれわれはそう確信したよ。
 
「その子は神様かもしれないから、大事にした方がいいですよ」

 

……なんか、これ、実際に起こりそうな気がする、こういう事件が。数年後に。ワタシの予告が当たるかどうか!♪ オススメです!(・∀・)