いや〜この本は傑作だね〜!二転三転、まさか驚愕のどんでん返し!予測できない結末!親子愛、夫婦愛が入り組むとこんなストーリーになるのか!!!
「頼子が死んだ」。「十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて刺殺、自らは死を選ぶ――という手記を残していた。しかし、手記を読んだ名探偵法月綸太郎が真相解明に乗り出すと、驚愕の展開が。著者の転機となった記念碑的作品。長く心に残る傑作」ネタバレにならない程度のラストのセリフを紹介しよう。
「初めからそうだったのです。 頼子さんは常にあなたの愛を求めていた。だが、 あなた頑なにその思いを拒み続けた。他ならぬあなたの仕打ちが、 頼子さんを狂わせたのです。わかりますか、西村さん? ぼくはあなたを止めないのは、 愛されることを教えられずに死んでいった頼子さんのためです」
「妻に伝えてください。一度目は頼子のために死んだ。 二度目はおまえのために死ぬと」
「伝えます」綸太郎は底知れぬ絶望にとらわれながら、 そう答えた。
「それからもうひとつだけお願いさせてください。 その窓を開けておいてもらえません。私には重すぎるようなので」 綸太郎は言われる通りにした。
著者と探偵が同じ名前というのも、ユニーク。フィクションとノンフィクション交差する。他の作品も読んでみたい。超オススメです。(・∀・)♪