「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「事件現場清掃人が行く」(高江洲敦)

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・首には大きな数珠。顔には防毒マスクを装着し、ビニール製のカッパで全身を覆う。手にはゴム手袋・隙間ができないよう、粘着テープで厳重に封をする。そして靴には、やはりビニールのカバー。これが私のいつもの作業着です。「お疲れ様でした」ドアを開けるとき、いつも心の中で呼びかけます。それが私の習慣。目の前にあるのは、どこにでもある住宅。しかし、ここが主を失った家。自殺、孤独死、事故死。主の複雑な思いが残っているはずです。故人の霊を慰める気持ちで、私は家中に塩と酒と米をまきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
我々の真の依頼者は故人である。依頼者の思いをご遺族に伝え、新たな道へおくり出すことが我々の使命である。そして、人の生き様から学び、運命を受け入れ、その使命に燃え、人のために懸命に走り、すべての人にいかに感謝し、感謝されるかをもって、我が組織の理念を「感謝追求」とする。
 
「二年間発見されたなかった遺体」「激増する孤独死」「現場で見つけたアルバム」「老人よりも中年男性が危ない」「十四年連続で三万人超の自殺者」「ダース・ベイダーからの電話」「自殺現場に見た夜叉」「殺人現場の清掃」「虫のしらせ」「料理人から掃除屋に」「息子の後始末をするお母さん」「十字架を背負って」「金、仕事、恋人……すべてを失った年末」「下着、犬、血痕まみれの部屋」「事件現場清掃は儲かるか?」「事故現場再生保険」など。

 

多くの人に読んでもらいたい、知ってもらいたい。オススメです。

 

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