この本、いいなあ。昔「五行歌」を毎日、書いていたけど「酒場のギター弾き」活動が活発になってきてまったく書かなくなったけど、久しぶりに創作のモチベーション湧いたわー!♪
「歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、 短歌の個人販売プロジェクトが一冊の本になりました。 これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。 歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集」そのエッセンスを紹介しよう。
・好きな人に告白するか迷っています。 この気持ちを短歌にしてください。
→ そのラブレターに足りないのは勇気という唯一買えない切手
・同棲を始めて3ヶ月が経ちました。 生活もふたりの関係もマンネリになっているのをお互いに何となく 感じています。恋とか愛とか、やっぱり難しいです。それでも、 結婚やその先の生活など未来に前向きになれるような短歌をお願い します。
→ 適温の愛を見つけたぼくたちは燃え尽きることなく抱き合える
・イラストレーターをしています。私からのお題は「 風とおしの良い」です。
→ ぬりたての絵を風という観客がよろこびながら乾かしていく
・人は生まれた時から、 もしかすると生まれる前から不平等だと思います。でも、 不平等だからこそ生きたいと思えるような短歌をお願いします。
→ 大きさも深さも違う花瓶にはそれぞれ似合う一輪がある
・お題は「幸せな犬」です。 犬たちと暮らしてきた実家を出てから、犬を飼って、 世界一幸せにすることが、私の人生の目標でした。 ちょうどこれを書いているいまは、犬を迎える3日前です。
→ 人間へ 食べものよりもきみが好きな日もたまにはあるよ。 犬より
・特別に幸せでなくてもいい、 平凡でありきたりだけど穏やかな暮らしがしたいという気持ちを短 歌にしてください。
→ ゆらしてもそめても君という海がかならずとりもどす凪と青
・愛はできる限り比べることのない絶対的なものであってほしい。 相対的な評価で愛されるのは不愉快です。 絶対的な愛を短歌にしてください。
→ 服を脱ぐたびにあなたは神様を辞めてわたしの獣になった
→ 五線譜にふたりで乗せてゆく音がぶつかりながら旋律となる。
・生きたいと思えるような短歌をください。
→ 君という火種で燃えるべきつらきさみしい薪があるんだ、おいで。
・ ひとり占めさせてあげますととびきりの緑のワンピースのわたしを
・まだ生まれたての母性をゆっくりと子の成長とともに育てる
・ふくらみに愛と名付けたあの日からつまずいたって父親である
・いじわるな星だとしても母さんがそこにいるなら生まれてみるよ
・一晩できみの一生分の火を捧げてしまうおろかさも恋
やっぱり歌はプライベートなものだよね。いいなあ。オススメです。(・∀・)