「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「大人になるまでに読みたい 15歳の短歌・俳句・川柳 ①愛と恋」(編=黒瀬珂瀾)

「酒場のギター弾き」のワタシ。25年くらい前には自称「愛を歌う五行歌人」で、愛と恋しか歌わないという信条で五行歌を毎年400首くらい創作していた。その後、やっぱり声に出して歌う歌の方がいいなあ!ということですっかり五行歌」から「流し」にシフトしてしまった。♪ 
 
さてこの本。大人になってから読んでみたら、いいよお!♪

世の中で一番、よくわからないものの一つ。それが、愛だ。…わからないけれど、世の中には「愛」だの「恋」だの言葉が飛び交って、誰もがそれをわかり切っている顔をして、何もかもが動いている。…本書に収められた短詩形作品のどれもが、自分自身の他にも、愛の相手となったりする誰かを描いている。この小さな短詩形の中に、無数の人間関係が描かれている。新時代のアンソロジー」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・海を知らぬ少女の前に麦稈帽のわれは両手をひろげていたり(寺山修司
 
・内のチヨマが隣のタマを待つ夜かな(正岡子規
 
・やはらかに積もれる雪に 熱(ほ)てる頬(ほ)を埋むるごとき 恋してみたし(石川啄木
 
山家集に一首すぐれし恋のうた君に見せむと栞を挿む(川田順
 
・夕焼けに入っておいであたまから(妹尾凛)
 
・お別れに光の缶詰開ける(松岡瑞枝)
 
・暴風と海との恋を見ましたか(鶴彬)
 
・君はいま大粒の雹(ひょう)、君を抱く(坪内稔典(ねんてん)
 
・よいにおいふたりで嘘をついたとき(久保田紺)
 
・くれなゐにそのくれなゐを問ふがごと愚かや我の恋をとがむる(与謝野鉄幹
 
・たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行つてはくれぬか(河野裕子
 
・やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君(与謝野晶子
 
・たてがみを失ってからまた逢おう(小池正博)
 
・寂しいと言い私を蔦にせよ(神野紗希)
 
・恋人にボタンはずしてもらう初夏(松田京美)
 
・観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)(栗木京子)
 
・一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております(山崎方代(ほうだい))
 
・柚子風呂の君には柚子の集まりぬ(玉城涼)

 

これ、大人になってからじゃないとわからないんじゃないかな!?ここ数年「初恋」をしていないので(笑)恋したくなりましたー。オススメです。(・∀・)