「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「「コミュ障」だった僕が学んだ話し方」(吉田照美)

 
二十代の独身のころ、毎日夢中になってきいていたのが文化放送吉田照美のやる気MANMAN!平日の2時間が3時間になってからもずーっとタイマーでカセットテープで録音して、帰宅してから全部聞くというヘビーリスナーだった。いまでも自分が編集した『やるMAN傑作選』として保存版があるほど。(・∀・)
 
さてこの本。照美さんの著書って初めてかも。
「口下手でも話を弾ませる方法がある。外出すれば道端の人が自分の悪口を言っているのではないかと怯え、人前に出ればアガってしまい一言も発することができないまま、場を後にする?青春時代、そんな「コミュニケーション障害」、俗にいう「コミュ障」に苦しんでいた吉田照美が、悩みぬいた末にたどりついた「コミュ障ならではの会話術」を初めて明かす。「滑らかな語り」をもてはやす現代の風潮に抗う、「うまく喋ることを目指さない」話し方、そして吉田の考えるコミュニケーションの本質とは?」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・実はこの私も、しゃべる仕事を専門にしているにもかかわらず「まとめ下手」なので、時として自分の言いたいことを上手く相手に伝えられないことがあったりします。
 
「話し上手なんか目指す必要はありません!むしろ、話し下手を目指そう!」と。こちらが「話し下手」であれば、相手はその時点で上の立場となり、この人に言いたいことを何とか理解してあげよう」と余裕を持って話を聞いてくれます。
 
・当時、小島一慶さんの番組の中に、慶さん自身が1週間のうちに体験し、感動したことを語ってくれるコーナーがありました。読んだ本、観た映画、出会った人物など、そのコーナーで一慶さんはいろんな感動を私たちリスナーに語ってくれました。聴くたび、一慶さんは日頃からアンテナを張り巡らせ、日常の中からいろんな感動を切り取っているのだな」と感心したものです。そして何よりも、話している一慶さん自身が番組を楽しんでいることがよく伝わってきました。一慶さんのラジオで、人を笑顔にする素敵な仕事があることに気づきました。
 

・学生時代にもっとも好きだったラジオ番組が、永六輔さんの土曜ワイドラジオTOKYO』でした。いい映画を1本観たかのような感慨に浸ることができました。後にも先にも永さんの番組だけです。大学のアナウンス研究会に所属していた私はこういう番組を自分もやれたらいいなあ」と淡い夢のようなものを抱くようになりました。決してほめられたしゃべり方でなくとも、「伝えたい」という思いがそこに込められていれば、人と人とのコミュニケーションはしっかりと成立することを永さんは私たちに教えてくれました。
 
・人と人との会話、コミュニケーションにおいて、私がもっとも理想とするのは「その場から笑いが生まれる」ことです。会話によって共感が生まれ、お互いの気持ちが共振、共鳴し合って笑いが生まれる。そんな空間を生み出すことがコミュニケーションの一番の理想だと思うのです。
 
吉田照美の夜はこれから てるてるワイド』は開始2ヶ月で徴収率のトップに立った人気番組でした。ティッシュペーパーの空箱投げ大会」に、リスナーが3000人集まりむさしの村の公開放送では、何と1万人もの人たちが集まりました。たまにこのようなご褒美」というか、うれしいサプライズ、奇跡が起こるのです。
 
・話すことが苦手な人はまず第一に「自分の会話の“型”」を持つようにすればいいと思います。最初から自分の「型」を持っている人などどこにもいません。誰かの「真似」から始めればいいのです。「あの人のしゃべり方は好きだな」という人の語り口調を真似するのです。
 
おしゃべり上手な人ほど、会話の引き出しをたくさん持っています。つまり、会話を盛り上げたいのなら、まずはいろんな情報を集めて、自分の中の引き出しにストックしておけばいいのです。
 
話のネタは食べ物と一緒で「鮮度」があります。情報は日々目まぐるしく入れ替わっていくものです。
 
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