この本は前代未聞の本だっ!プロレスと和歌というまったく異なる二つのものが融合するとこうなるのだ!儚さとおかしさが同居している!
「怒りを剥きだし、凶獣のようにふるまってもプロレスラーだって生身の体、リングを離れると喜び・哀しみに涙することだってある。作家・夢枕獏がそんな彼らの本音と人生模様を和歌に託して、笑いと涙でキミたちの血を沸かすプロレス本! プロレス好きの必読書」その代表的な歌を紹介しよう。
試合に使う凶器のセンヌキを しみじみと地方のホテルの部屋でテーピング
好きな女性に失恋しても 耐えてリングで闘わなければならない心の痛み
身長も体重も水増しである 給料だけが上げ底である
医者へ行き運動不足と言われて 我はプロレス二十年目
レフェリーのカウントおれの時だけ何故早いか よくわかっている 観客もわかっている
このやろうとマイク持つ きみの小指が立っている
本名を呼ばれうっかりはいも答える恥ずかしさ とっくに知られているマスクの下の顔隠さねばならず
喫茶店 リングネームで呼び出され 立ち上がれない我である
きみの故郷できみにフォール負けする
地も涙もなし 海外修行とは名ばかりの人員整理
いいねえ…このシリーズ!(笑)ぜひプロ野球バージョンもつくってほしいねえ。オススメです!(・∀・)♪