「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「よみぐすり」(坂口恭平)

よみぐすり

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坂口恭平さんっていいよね。自然体で生きているというか、野生動物のようなたくましさと強さとしなやかさがある。なんて正直で素直なんだろうと思う。この本のタイトルのとおり、心が病んでいる人って読むだけでクスリになるよねー!♪
 
 
「死にたい」に、代わる言葉が必要なんだと思う。2012年より、自身の携帯電話の番号090-8106-4666を公開し、「いのっちの電話」として、現在も年間平均1万人を超える「死にたい人」の話を聞き続けている著者、坂口恭平。そんな著者が、死にたい人からの電話を受けた後、たびたびTwitterで記してきた、そして今も毎日書きまくっている、言葉たち。「死にたい」に代わる言葉を探す一連の運動の軌跡を厳選した言葉集」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・私、坂口恭平は、普段は本を書いたり、絵を描いたり、歌を歌ったりしてます。一応、それを生業にしてます。さらに躁鬱病というものを患っているので、最近では一ヶ月に25日間は元気いっぱい楽しく生きてますが、5日間はありえないほどぐったりして布団の中で寝込み、毎日死にたいと感じ、本当に泣いてます。さらには年間1万人の死にたい人たちの話を聞いてますので、もう毎日、なにを考えているかというと、人生で成功するとか、幸せになるとか、そういうことを飛び越えちゃってどうやったら、死なずに寿命をまっとうできるか、ってことなんです。もはやそれだけなんですね。
 
・でも、そのおかげもあって、なんか知らないけど、死なずにそれなりに穏やかに過ごす、みたいな方法というか、コツみたいなものはつかんできたんですね。別に成功者でもなんでもないですよ僕は。ただ、死にそうなのに、死なずに済んでいるという意味では、結構な玄人だと自分でも思います。
 
みんな、「好きなことがない」って言うけど、それ、「好きなことがなにか知らない」もしくは、「好きなことがなにか忘れた」だけで、ハードル上げすぎないでね〜。つまらん会社の仕事とはちょいと違うから。適当にまずはベランダでトマト育ててみな〜。たぶん、「私、トマト育てるのが好き」ってすぐ言うよ。
 
人生のすべての解決法=手を動かすw
 
一番の栄養は喜びであることを、時々人は忘れているような気がする。
 
やりたくないことをやってうまくいってる人をみたことない。
 
・こんな大変は世の中だからこそ、作る喜びをありとあらゆるところからかき集めた方がいい。料理を料理人に任せず自分で作る喜びに浸る。釣りを漁師に任せず自分で釣る幸せを味わい、絵描きに絵の喜びを任せず自分で描く感動を味わう。喜びの少ない現代だからこそ、素人仕事でどんどんいろんな作る喜びを味わう。
 
才能=継続。才能がある=継続できる。才能がない=継続できない。
 
・子どもがなんでこんなにも自殺するようになったのかを、大人はちゃんと考えるべきだ。生き延びるための楽しいとっておきの技術の伝達が途絶えているからだ。
 
死にたい人のほぼ九割くらいが、お金がない、っていうのが理由のようです。現場からは以上です。これメンタルの問題じゃないよほんとに。日本の世を経(おさ)め民を済(すく)う経済の問題ですよ。
電話をかけていた人にそれぞれ30万円払ってあげたら、きっと全員自殺しないと思います。また死にたくなったら30万円。これが自殺対策の本丸ですね。現場からは以上です。
 
一番楽しいこと、一番好きなことはなにかと死に物狂いで探すこと。自分探しは適当にしといた方がいいが、好きなもの探しは命懸けでやった方がいいし、見つけたらさらに命懸けでその好きなことを死ぬまで継続した方がいい。金名誉評価などすぐ塵になる。好き、の力はどこまでも遠く飛んでいく。長命。
 
死にたい人の九割医以上が睡眠不足です!どうやったら眠れるようになるか。もはやそれだけなのではないかとすら。
 
金もかからない副作用もない精神安定剤、掃除。
 
簡単な友達の作り方。好きなことをやりまくる。そうすると、同じようにそれを好きな人がどこからか天使みたいに降ってくるので、自然と友達になります。やりたくないことやっている世界にはほとんどいないと言っても過言ではない。だから学校では友達いなかったおれw.
 
・まじ死なない方がいいと思いますよ。多分、その死にたいって思うこと自体が、勘違いだから……。
 
文字にすると、やりたいことは大抵やれちゃう。つまり文字にすると忘れずにその日にやる。文字にしないと忘れちゃうってだけ。「やれない」わけではなくて、「やりたい」と思っていたことを忘れているだけ。思い出したら思い出した時に書いておけば必ず完遂できる。文字の不思議。
 
料理に集中することは、あらゆる現実から逃避できるのに、作ったものを提供すれば一気に現実が歓待してくれる。
 
・ほんとは死にたいと言っている人の家に行って、掃除をして、お風呂沸かしてあげて、おにぎりと卵焼き作ってあげて、洋服のスタイリングさせてもらって、髪も切ってあげて、香水選んで、行きつけの店を見つけてあげたい。一人一人に。きっと死なない。楽しくなっちゃう。金はかからん。おれも無償でいい。

 

いいなあ。シンプルだけど深いなあ。ワタシはギターを弾いて歌っていること=「流し」が好きで好きでタマラナイ!24時間歌っていられるわー!♪「歌は人生」だからねー。

 

よみぐすり

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