「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「歯科助手が患者様を増やす」(領木誠一)

 

10年くらい前に、柔道整復師、治療院、マッサージ、医療関係者、歯科医師さんなどに、セールス、保険外治療、店販品、健康食品の販売などのセミナーを開催したことがあった。(・∀・)

 

その業界のことはよく分からないんだけど、おそらく、こうしたらいいだろうなあ、という、入院経験3回のワタシの体験談を含めたセミナーの内容にして開催したら、そのスキルを使って予想以上に売上が上がった医院や治療院があって、ビックリしたっけ。

 

さてこの本。「患者減・売上減・人材難に悩む歯科医院にとって、ライセンスがないだけで冷遇されている歯科助手に、夢と希望と働きがいを与える役割・処遇を用意することで、医院活性化・患者増の切り札とすることが急務。患者様と最前線で接触している歯科助手が、医院マネジメントの中心的存在になるよう育成し、活躍できる場を用意して成果を上げている著者が、その手法を具体的に解説。働きがいのある職場なら、優秀な人材が必ず集まってくるツボとコツ」そのエッセンスを紹介しよう。

 

ライセンスのない歯科助手の医院における主な業務は、受付・診療補助(以下アシスタント)・医療事務の3つに大別されます。待遇面を見ると、初任給は、ライセンス保持者である歯科医師歯科衛生士、歯科技工士よりも低めに設定されているのが一般的です。


・受付事務


~患者様の保険証をお預かりしてカルテを作成したり、窓口で会計をしたり、電話応対をするなどがが基本業務。しかし高いスキルを身につけているベテラン(上級者)歯科助手になると医院の司令塔(空港管制官のイメージ)。


「お待たせして申し訳ございません。あと、何分で診療室に入っていただけますので、もうしばらくお待ちいただけますか?」「○時のご予約の○○様が、○○分も待合室で待っておられますので、なるべく早く診療室内に入れるようにお願いします」とさりげなく紙に書いて伝達してくれたり。さらに患者様の家族構成を把握していて、受付窓口で、「○○さん、最近おばあちゃんの○○さんの顔を見ないけど、入れ歯の調子いかがですか?」「○○さん、息子さんの○○くん、今年大学合格おめでとうございます」など、顧客(患者様)データをしっかり収集していておもてなしのある会話ができます。このように、待合室の状況や診療室内の状況を的確に把握し、適切な対応ができる上に、「患者様の情報のことなら、受付である私に任せて下さい」といえるような歯科助手は貴重な存在です。

 


・診療補助(アシスタント)

初級者はバキュームを入れ排唾をし、印象材やセメントを塗ったり、石膏を印象材に盛ったりと、術者の下で行います。治療中に患者様に対して「お声がけ」も必要です。「○○さん大丈夫ですか。お傷みがあれば左手を上げて下さい」といったお声がけ、診療チェアでお待ちいただいている患者様―お子様や高齢者の方、お勤めの方、主婦の方などに、その年齢を問わず会話ができるのも優れた能力ですし、また専門性の高いインプラントの手術時のアシスタントもできるい歯科助手もいます。



・医療事務
レセプトの発送、患者様への定期健診や治療が中断になったことをお知らせするハガキやパンフレットの作成、メールのやりとりなど。



歯科医院で求められる3つのスキル

1 テクニカルスキル~専門家としての技術力およびコミュニケーション能力
2 ヒューマンスキル~自己マネジメント力
3 コンセプチュアルスキル~院長の代わりに医院のコンセプト。理念を伝えることができるスキル

専門学校では、2、3は教えない。時代も変わってきてそれが求められている。

なによりも大切なことは、まず医院の目指している方向や、院長としてこれから何をやりたいかという医院の哲学、ビジョンを、チームメンバーに語りかけること。

・リーダーシップを育成するには?

1 人間性を磨くこと
2 歯科以外の本を読むこと
3 外に出てセミナー、他医院の見学をすることにより「刺激」を得ること

この3つを通じて、そこから学んだことをテーマにコミュニケーションをとり、価値観を共有する。これが私の考える育成法です。価値観を共有できれば、院長の理念・考え方が自ずと理解でき、何をやっても方向がずれる心配はなくなります。リーダーシップが崩れる最大の要因は、院長の考え方、方向とずれるところにあります


・ドクターは、これまでコミュニケーション能力、会話能力、伝達能力に関して、教育を受けていない。歯科大学にはそいういう講座はない。

・予防医療こそが、カリエス歯周病の最大の治療であることと、患者様に意識付けをしていくことも、歯科クリニックにとって重要な課題です。そして何より大事なことは、「人と楽しくコミュニケーションできる能力」です。相手に圧迫感・威圧感・緊張感を感じさせずに、自然な会話をすすめる中で、正しく治療法や金額について説明でき、その人にあったベストな治療法を選んでいただく手助けをしなければなりません。


グッド&ニュー
朝礼などで一人のチームメンバーに過去一週間以内に経験した嬉しかったこと、楽しかったことを、みんなの前で発表してもらう、それだけです。それを聞いてみんなが拍手をします。



・コミュニケーションの2つ

1 公的なもので医院の中で取り交わされるもの。例えば、ミーティング、会議、討論、業務上の命令、連絡、中間報告、結果報告など、仕事に関するすべてのやり取りのこと。


2 私的なもので家族や友達などの間で取り交わされる自由な会話。

・これからの歯科医院は、チームメンバー向けのある程度の教育カリキュラムをつくっていくべき。臨床開業医は歯科医師であってt、教育者でないだけに、しっかりした教育カリキュラムの下でチームメンバーを育成、指導してていく必要がある。

 

どの業界でも求められいるのは同じだね。人と人が会う機会が少なくなっている今こそ、必要なスキルだね。オススメです。(・∀・)!