テレビによく出てくるなぎら健壱といえば、なんといっても『悲惨な戦い』だろう。そして『ラブユー東京スポーツ』『いっぽんでもニンジン』『パブロフのハコ』『アーパー・サーファー・ギャル』など名曲、迷曲ぞろい。ワタシも「流し」としてかなり影響を受けているフォーク・シンガーなのだ。(・∀・)
「酒場エッセイの第一人者、なぎら健壱。酒場の達人としてつとに知られる、なぎら健壱によるエッセイの決定版。誰もが納得の蘊蓄、どう考えても???となる不条理噺、知られざる芸能界の秘密、ほくそ笑んでしまうフェティシズム、サプリメントにパワーストーン、居酒屋の女……など、随所に光る“なぎら節"全75編をご堪能あれ!」そのエッセンスを紹介しよう。
・グルメリポーターとは、いかに大変であるか。 何が一番大変かといえば、「不味い!」と口に出せないこと。 万人が「旨い!」と褒めたたえる物なんぞあるわけない。 口が裂けても言えない。そしてもうひとつ、 空腹でないときのレポートである。「 30分の番組で食べ通しですが、 あれって一日で全部食べるんですか?」まあそれはケース・バイ・ ケースですな。「空腹が最大の調味料である」まさにその通り。 腹が一杯の時に旨いものを食べても、その旨さは半減する。いや、 半減以下か?
・東京スカイツリーのすぐ下で、行き交う人から「師匠、 こんな時間にここを歩いているところをみると、 今日は浅草演芸場ですね」と声をかけられた。あのね、 確かにあたしは噺家みたいなことをやっていますけどね、 噺家じゃないのよ、歌手なのよ。しかし、 説明するのも面倒くさいから「よく、わかりましたね」 といなしておいた。
・ニッポン放送の高嶋ひでたけさんに訊いた。「 スポーツの経験がない場合でもアナウンサーを任せられることがあ るんですか?」「ありますよ。ほどんどの場合、 会社から指名されて、それから個々にいろいろ覚えるんですよ」「 ええ〜、すると、まったくもって興味がなくてもですか?」「 オフコース!」
「年寄り色」「オークション」「ギャンブルとあたし」「 パワーストーン男」「クイズの商品」「ステージの満足度」「 追悼、小沢(昭一)大兄」「シングアウト」「夜のパトロール」「 セリフ覚え」「知っている唄、何曲?」「貧乏臭いですか?( 弦を煮る)」「人ゴミ」「ステージ酒」など。
いいねえ。軽快だね〜。緩いねえ〜。こういう文章と歌、歌いたいよね。オススメです。(・∀・)