ときどき読みたくなるほしおさなえさんの本。文体と表現力と独特の世界観がハマるんだよね〜!たとえ児童向けに書かれた本でも、いいよお!!!(・∀・)
「どこで聞いたのか覚えていないのに、七子がいつも、いつのまにか口ずさんでいる歌。坂木小学校で、ほかにも同じ歌をうたっている子がいる。もしかしたら、ものだまのせいかも…と、鳥羽とふたりで、荒ぶっているものだまを探すことに。今回のものだまと、鳥羽の天敵、律が持っているチェスの駒、ルークはどうやら関係しているらしい…。ものに宿った魂=ものだまが巻き起こす事件を解決する「ものだま探偵」大活躍! 好評シリーズ第三弾」そのエッセンスを紹介しよう。
・「出た……七子の『すてき病』……」「『すてき病』?」「 七子、そういうの、好きだよね。かわいいものとか、 きれいなものとか。見るといつも吸いよせられていくじゃない」
・「お母さんが言ってたよ。 思い出させそうで思い出せなかったことをがんばって思い出すと、 脳の神経のその部分が強くつながるんだって。だけど、 思い出せないままあきらめちゃうと、そのつながりが消えて、 細胞が死んじゃう。そうやって脳の老化がはじまるんだって」
・ものだまは、ふだんは悪いことはしないが、 はげしくおこったり、 悲しんだりすると怪異現象を引き起こすことがある。 鳥羽はそれを「荒ぶる」と読んでいる。そして「ものだま探偵」 を名乗り、荒ぶったものだまを探し、しずめる仕事をしている。
・「りとぼぴー事件」
「リトル・ボー・ピープ」って歌。『Little Bo-peep』音だけできくと、 リトボピーって聞こえると思う」
・「探偵には、もちろん推理力は大事だけどさ。『ものだま探偵』 にとっていちばん大事なのは、 困っている人やももだまを助けたい、という気持ちだからね。 今回は、7七子の思いが事件を解決したんだよ」
いいなあ。モノを大事にしたいよね。「ものだま」が荒ぶらないように。オススメです。(・∀・)