酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「矢吹丈 25戦19勝(19KO)5敗1分」(豊福きこう)

この表紙とタイトルを見たら、手に取らずにいられないよねー!!!(・∀・)

 

「燃えたよ……まっ白に……燃えつきた」 永遠の伝説あしたのジョーを、第1話から完全燃焼するそのときまで徹底的に解析。全対戦者、リング成績はもとより名脇役たち、宿敵・力石徹のお葬式から、忘れられぬ名場面まで貴重な図版を豊富に収録。熱き思いが新たに沸き上がる保存版感動ファイル」そのエッセンスを紹介しよう。


宮崎駿「変な話なんですけど、僕らはマンガで世界を作っていますね。映画が出来上がってしまって、その映画から離れると、自分の頭の中にあるキャラクターは、もうマンガじゃなくなっちゃうんです。一種、生身の人間になるんですね」
 
・思えば、名義は違うが同じ原作者の作品で、矢吹丈伊達直人は、ともに両親を知らぬ不幸な孤児として育ち、同じ格闘技の道に進む。ほとんど同時期の連載開始である。まさに“異母兄弟”のふたり同じ境遇のふたりのまったく違う闘い方と生き方を比べることによって、ついにジョーという人間を完璧に実感することができたのである。
 
私たちの記憶の中のジョーは叩かれても叩かれても何度も何度も立ち上がった。なぜジョーは立ち上がるのか。いや、なぜジョーは立ち上がることができたのか。その無限の力の原理を私は知りたいと思った。
 
・人に負けることが死ぬほど嫌いな、高いプライドを持った男。それほどまでに、ただ勝つことに固執し続けたプロのボクサー。要するに……簡単にいえば、俺と引き分けたような男がーたとえ、階級が違うにせよ同じ世界に生きていることに耐えらんのですよ。この力石徹という男は!」だからこそ、自らの肉体を滅ぼしてまで、唯一の屈辱を晴らそうとジョーを追い続けたのだろう。力石にとって「敗北=死」であったと言っても過言ではあるまい。
 
データ的にいうと、ジョーは6ラウンドまでにKOまたはTKO勝ちできなかった試合には、必ず負けたのである。また、ジョーの戦い方には、力石のような勝利への執念はあまり感じられない。
 
・ジョー「たがいの血と汗をたっぷり吸い込んだグローブで、徹底的にぶちのめしあった仲ってもんは、百万語のべたついた友情ごっこに勝る男と男の魂の語らいとなって、俺の体に何かを刻み込んでくれた……」そう、ジョーにとっては殴られるということは、一種の自慰的行為であったのだ。また、それは生れ出づる悩みつまり親に捨てられた孤児という生い立ちからくる孤独感、疎外感などの現在意識から生じる自罰的行為でもあった。
 
「そして、あとにはまっ白な灰だけが残る……燃えかすなんかのこりやしない……、まっ白な灰だけだ」
 
・「俺は……生まれてこのかた、何ひとつとして、人なみに与えられたものはなかった。おもちゃも本も……新しい服も、あったかい布団も……いや、やさしいい親の愛すら与えられず育ってきたんだ。だが……自由だけは、この俺の腕力でなんとかもぎとって生きてきた。その……ひとつの自由すら奪われてしまったら、俺に何が残るっていうんだい
 
 
「悪役レスラー秘密養成機関『虎の穴』トレーニング・メニュー」「鉄の掟の経済学」「伊達直人 慈善活動の全記録」など。
 
限りなくノンフィクションに近い、フィクションだね。我々世代は感動必至!超オススメです。(・∀・)