全作品読破を目指しているほしおさなえさん。おそらく特殊な能力の持ち主なんじゃないかな?と思う。この本のテーマの「ものだま」も普段から聴こえているんじゃないかな!?でなければこんな物語は書けない気がする。(・∀・)
「5年生の七子の引越先の家は、古くて、ちょっと怖い一軒家。夜中に、部屋でだれかが話している声が聞こえ、おばけかも、とおびえる七子。ある日七子は、クラスメイトの鳥羽が、公園でひとりでしゃべっているのを見かけた。そばにだれもいないのに、男の人の声が聞こえる。話相手は、なんとツボ。鳥羽は、「もの」に宿った魂=「ものだま」の声を聞くことができ、「ものだま探偵」として、この町で起こるふしぎなできごとを解決しているというのだ…。」そのエッセンスを紹介しよう。
・……実はさ。この世には『ものだま』 ってものがたくさん存在しているのよ。ひとことでいうと『もの』についている魂、ってとこかな。『 ものだま』は、人からよく話しかけられる『もの』に宿るんだ。 例えば駅前のポスト。むかしから『願かけポスト』って呼ばれてたんだよね。 入学願書をあのポストにいれると合格する、とか、 応募ハガキが当選しやすい、とかねえ。
・ものだまの声はね、小さい頃は、 けっこう多くの人が聞いてるみたいなの。 まったく聞こえない子もいるけどね。けど、 わたしたちくらいの年になると、たいてい聞こえなくなっちゃうんだよね。 小さい頃に聞いたことがあっても忘れちゃったり、 覚えていても夢かなにかだったと思っていることがほとんど。
いいなあ!手塚治虫の「雨ふり小僧」を思い出すなあ。モノを大事にしなきゃね。オススメです。(・∀・)