久しぶりに読みました。心理学者の伊東明さん。いいわー!わかりやすいわー!あの名著、日本版『影響力の武器』だね。
「相手の名前、「仮に」「秘訣」「お願い」……。パワーワードを日常の会話に取り入れよう。すべての人間関係はそれだけで変わる」そのエッセンスを紹介しよう。
・「皆さんは、自分が5分前に発した言葉を覚えていますか?」 企業研修の場でそう質問すると、ほとんどの方は首を横に振る。 何気なく無意識に言葉を発する一方で、「 言葉一つひとつに全身全霊を込めるべき」との考え方もある。 日本には「言霊」という考え方があり「言葉には命が宿る、 魂が宿る」との信仰を実は我々は受け継いでいる。 宗教儀式における祝詞や呪文、お経なども言葉の力を使って、 神や仏の力、宇宙のエネグリーを応用しようとするものだろう。 キリスト教の賛美歌、 古代ハワイアンのチャントなどのもう同様だ。人類発祥以来、 言葉には不思議なエネルギーやパワーが秘められていると信じられ ていて、歴史を変えるほどの強力な力が秘められているのである。
・ある夫婦の会話で、妻が夫に「ねえあなた、 梅の花が咲いたわよ」と語りかけた。夫は「それがどうかしたの? 」と答えたという。妻はその一言で離婚を決意した。 そのひと言が、いままでためてきた「 この人といても私は幸せではないかもしれない」 という思いに決定打を与えたのである。
・「私はこのように人前で話すことは慣れていませんし、 内容も細かいことが多いのできっと眠くなってしまうと思いますが 、皆さん頑張ってください」
→「今日の内容は少し難しいかもしれませんが、 皆さんに少しでも興味を持って聞いてもらえるよういろいろい工夫 して頑張っていきますので、 ぜひいまからの時間をお互いに有意義なものにしていきましょう」
・いままで無意識に発していた言葉に、もっと意識的になろう。 単語を置き換え、 他者や自分にポジティブな影響力を発揮するワードに置き換える、 もしくは付け加えていこう。 コミュニケーションはひと手間かけた者が勝つ。 問題はほんのひと手間かけるのか、手を抜くのか。 意識の違いなのだ。料理はレシピを見たり、 教わったりして上達していく。ところが日常会話はどうだろうか。 よほど意識しなければ改善のきっかけはつかめない。
・パワーワード ⇔ ポイズンワード
・日本人になじむもの、そうでないもの。 使い方に工夫が必要なものがある。 日本人同士のコミュニケーションにふさわしいセリフ、 ボディランゲージがあるのだ。
・出会って3分!初対面で相手の心をつかむパワーワード
→「鈴木さん(相手の名前を呼ぶ)」「やっと」「光栄」「興味」 「同じ」「興味」「好き」「◯◯ですね(リピート)」
・やる気と成長は言葉で決まる!人を育てるパワーワード
・難局を打開せよ!ピンチを切り抜けるパワーワード
→「確かに」「一理」「目的」「見方」「相談」「共通(一致)」 「だから?」「これからは」「善意(よかれと思って)」
・「あなたの言ってることは間違ってますよ!」
→「状況の認識に違いがあるようですね」「 私の見方はちょっと違うのですが」「違う視点から見て、 私はこう感じています」
・なぜあの人は好かれるのか?人気者になるパワーワード
→「いいですね!」「もっと(お話を伺いたい)」「貴重」「 教えて」「秘密」「失敗(談、失敗エピソード)」「 うらやましい」
この本をテキストにしてロールプレイのセミナーをやってみたいね。実践的な本です。超オススメです。(・∀・)