いや〜ボクシングってスゴイなあ!「「黄金のバンタム」を破った男」で日本のボクシングの歴史を知った。
さあ、今度は世界のヘビー級の歴史を学ぼう!これまたスゴイっ!
「1800年代後半からモハメド・アリが王座を失うまでの約一世紀。彼らこそは、近代史をも動かした人類最強の男だった。ボクシング黎明期からモハメド・アリに至る、26人のヘビー級王者たち。彼らはその圧倒的な強さとカリスマ性で、激動のアメリカ近代史、ひいては世界の趨勢をも動かす存在だった。『ボックス!』でボクサーの世界を描いた著者が、唯一無二の男たちの栄光と悲哀を余すことなく綴る。読者を熱狂と興奮のリングに引き摺り込む、感動の巨編」そのエッセンスを紹介しよう。
・2016年6月3日、 プロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・ アリが亡くなった。 その死はひとつの時代の終わりを告げたと言える。 なぜならモハメド・アリは、 世界ヘビー級チャンピオンがカリスマであった時代の最後のチャン ピオンだったからだ。 アリが仮にバスケットボールやサッカーやベースボールの選手だっ たとしても、その生き方は高く評価されただろう。 しかしここまで世界的なヒーローとはなり得なかったの違いない。 敢えて言う。モハメド・ アリは単なる偉大なスポーツ選手ではない。彼は「地上最強の男」 であった。それゆえにこそ、生きながら伝説の男となった。
・1800年代後半のベアナックル・ファイト( 素手で殴り合うボクシング)時代の最後のチャンピオン、ジョン・L・サリバン以来、歴代のヘビー級チャンピオンこそは、 その時代における「地上最強の男」であると同時に、 アメリカの力と理想を象徴する存在でもあった。 彼らはいつの世も男たちの願望を投影した英雄でああり、 女たちの憧れであった。 そこには理屈を超えた原始のオーラがあった。 アリはそんな時代の最後のチャンピオンだった。アリの引退後、 ボクシングの世界ヘビー級チャンピオンは、 数多あるスポーツの一ジャンルの選手となった。
・これはヘビー級ボクサーが「地上最強の男」であり、 同時にカリスマであった時代ー1800年代後半からモハメド・ アリが王座を完全に失うまでのおよそ100年の間に生まれた26 人のチャンピオンたちの物語である。
「ボストン・ストロング・ボーイ〜 俺と戦って3分間立っていられたら、250ドルをやろう( ジョン・L・サリバン)」「ジェントルマン・ジム〜 私はリングから去る。これ以上戦うことはできない。 もはや時が過ぎた(「戦う銀行員」ジェームス・J・コーベット) 」「ルビー〜今だ、ボブ、肋を打て!(ボブ・フィッシモンズ)」 「ボイラーメーカー〜あなたは生きている人の中で、 最も危険な人だ(ジェームス・J・ジェフリーズ、マービン・ ハート、トミー・バーンズ)」「ガルベストンの巨人〜 貧相なトミー、あなたがファイターだと誰が言ったの?( ジャック・ジョンソン)」「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ〜 古い船はゆっくりと沈んでいった(「無冠の帝王サム・ ランフォード」)」「放浪のチャンピオン〜 負けるつもりだったなら、もっと早く投げてほしかったな」「 マナッサ・モーラー〜俺は歌ったり踊ったりはできないが、 ここにいる野郎たちならぶっとばせるぜ(ジェス・ウィラード、 ウィリアム・ハリソン・デンプシー)」「戦う海兵〜ハニー、 ダックをするのを忘れたのさ(ジーン・タニー)」「 動くアルプス〜テックス・リカードが生きていたなら、 一年もしないうちに、この巨人を百万ドルを稼ぐ男にしただろう( マックス・シュメリング、ジャック・シャーキー、プリモ・ カルネラ)」「褐色の爆撃機〜 白人に勝つには相手をKOするしかない。 お前の右拳がレフェリーなんだ(ジョー・ルイス)」「 世紀の一戦〜ジョー、 我々がドイツを倒すためには君のような筋肉が必要だ( ジェームス・J・ブラドック)」「無敵のチャンピオン〜 あの夜のルイスを倒すには、野球のバットが必要だったろう」「 黄昏の王者〜今夜、二流だったのは、私だ」「シンシナティ・ コブラ〜私はベストを尽くした。 二度とリングに上がることはないだろう(イザード・チャールズ) 」「ブロックトンの高性能爆弾〜こいつより下手くそがいたら、 帽子を食ってやるよ」「ボクシング界の紳士〜 弱い白人ばかりを選んでいる」「ビッグ・ベアー〜 フィラデルフィアの市長になるよりも、 デンバーの電柱になったほうがましだ(フロイド・パターソン、 ソニー・リストン)」「ホラ吹きクレイ〜俺は最高だ、 俺は最高だ、俺は最高だ」「モハメド・アリ〜イエス・ キリストは白人だ。スーパーマンも白人だ。大統領も白人だ。 天使も白人だ。これらは悪質な洗脳だ」「スモーキン・ジョー〜 俺はタイトルも富も未来も諦めている。 俺はアラーに試されているんだ(ジョー・フレイジャー)」「 アリの復活〜私は車ときれいな服が欲しくてボクサーになった。 それに専念するのを、なぜ責められなければならないのか」「 ビッグジョージ〜やつはたしかにハードパンチャーだが、 俺の熟練の技とスピードでKOしてみせる(ジョージ・ フォアマン)」「キンシャサの奇跡〜アリ・ボマ・イエ」「 マイク・タイソンとカス・ダマト」
いや〜ボクシングってあらためてスゴイなあ。また「あしたのジョー」「がんばれ元気」を再読したくなった。ボクシングの魅力が満載!オススメです。(・∀・)