「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「カラフル Colorful」(森絵都)

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カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

 

ワタシの同級生でも、自ら命を経った友人が数人いる。いろいろなことがあったんだろうけど、もし人生に再チャレンジできるとしたら!?……こんな本の内容のようになっていたのかも!? (・∀・)

 

「生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・平凡であたたかい家庭と思ったら、思ったら、じつは悪魔の巣窟みたいなところで、やさしくて愛情深いはずの家族たちは、そろいもそろってろくでもない本性を隠し持っていた。役者ぞろいの仮面家族。本物の真が死んだことも知らずに、やつらがこのまま断端ごっこを続けていくんなら勝手にすればいい、とぼくは思った。


「気を抜くなよ。ホームステイは車の運転といっしょだ。慣れはじめのころが一番あぶない」そのとおりだった。


・ぼくのなかにあった小林家のイメージが少しずつ色合いを変えていく。それは、黒だと思っていたものが白だった、なんて単純なことではなく、たった一色だと思っていたものがよく見るとじつにいろんな色を秘めていた、という感じに近いかもしれない。黒もあれば白もある。赤も青も黄色もある。明るい色も暗い色も。きれいな色もみにくい色も。角度次第ではどんな色だって見えてくる。

 

どんな人でも叩けばホコリは出るよね〜。ウラがあるから人間だし、人生だよね〜!オススメです。(・∀・)

 

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カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)