「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「空想科学読本 6.5」(柳田理科雄)

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空想科学読本6.5 (空想科学文庫)

空想科学読本6.5 (空想科学文庫)

 

20年以上前に話題になったこの空想科学読本」シリーズ。笑えるよねー! 久しぶりに読んだこの本は、シリーズのなかでも、最高に笑える本なのだ!!!

 

「なぜ誰も、ウルトラの父がつけた成績表や、星飛雄馬のクリスマスの大暴れについて、聞いてこないんだ!?と。 業を煮やした柳田が「空想科学世界の珍エピソード」を題材に、自ら問うて書き下ろしたのが本書である。 ショッカーのマヌケな世界征服作戦や、怪獣をトラックで運ぶ無謀な人々、定番のにせヒーロー……など、 古くてマイナーではあるが、怪しい魅力に溢れたキャラクターを扱って、抱腹絶倒の結論を導き出す!」そのエッセンスを紹介しよう。

 
ウルトラ兄弟の「成績表」に漂う、父の怪しい採点基準!
 
どうもウルトラの父は、ゾフィーに甘いのではないか。変身くらべ(10点)」で、父は「怪獣とたたかうときは、すぐ変身できるほうがとくだ」と述べている。ウルトラマンやセブンがフラッシュビームやウルトラアイをなくしたりするので、不便」と指摘されて8点なのに、ゾフィーは「地球では変身しないので、たたかいに便利」で10点おいっ、それで「変身くらべ」といえるのか!?帰ってきたウルトラマンに至ってはピンチのときしか変身できないので、兄弟でいちばん不便」で7点。ピンチのときに変身できれば十分だろう!
 
「怪獣たいじくらべ(20点)」では、セブンは60匹で18点、マンは48匹で17点。ところがゾフィーに関しては一転、地球では、まだ5匹しかやっつけていないが、ほかの星で100匹ぐらいやっつけたらしい」で20点。「らしい」って何だ?噂や伝聞を根拠に、満点をつけて良いのか!?
 
こうして父の採点は終わり、最後に講評が。ゾフィーは去年は94点だったのに、今年は96点もとり、2点あがったのは、とてもほめられる」その2点アップの原因は、あんたの気まぐれと謎の計算だ!
 
 
・地球上で最も多くの怪獣・怪人を輩出している地域はどーこだ?
 
怪獣たちは例外なく、ある日突然現れる。海から空から地底から。だが、それらは出現地であって。出身地ではない。最も奥の怪獣を輩出している地域は、驚くなかれ「東京」なのだ!地球生まれの怪獣160匹のうち、実に37匹が東京出身。23%という占有率は、プロ野球選手に占めるPL学園高校の2.5%はもちろん、大相撲幕内力士におけるモンゴルの19%をも上回る、極度の一極集中といわねばならない。グドンドドンゴが「奥多摩タッコングが「東京湾」、ツインテールは、都庁が建っている「新宿地下」の出身だ。油断なりませんなあ、東京は。幼いころからの疑問「なぜ怪獣は、東京ばかり現れるのだろう?」別に理由はない。ヤツらは地元をうろつき回っていただけなのだ!
 
グロンケンは「長野県松本市」ベロクロンは「広島県福山市友人に福山出身の女性がいるが、彼女はベロクロンと同郷だったのだなあ。各地出身者の皆さん、都会で行われる県人会には、ぜひこれらの怪獣も読んであげてください。
 
カイマンダーとシシゴランの出身地は「神社」。ムカデンダーは「八幡神社の裏山」スフィンクスの出身地は「小学校の校庭」で、ザイゴンに至っては「ビル街」である。いや、それらは施設名であって地名ではない。「私の出身地は病院です」などと言うようなものだ。
 
その他、「世界征服をたくらむ悪の秘密結社のダメダメ作戦NO1はこれ!」「びっくり!星飛雄馬がクリスマスの晩に大散財していた!?」男のロマンか、単なるムチャか!?怪獣を運ぼうとする人々」「なぜミニスカートで戦う?女性戦士のファッション問題!」「急がば回れ、大銀河!宇宙戦艦ヤマトのぶらり各駅停車」「その羽はちょっと……妖鳥シレーヌの美貌が台ナシ!」「なぜ簡単に騙される!?にせヒーローの科学的考察!」「忘れられない怪人NO1、機関車仮面というい生き方!(秘密戦隊ゴレンジャー)」など。

 

ゼッタイ、電車の中で読んではダメです!マスクから声が漏れますっ!超オススメです!(・∀・)♪

 

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空想科学読本6.5 (空想科学文庫)

空想科学読本6.5 (空想科学文庫)