以前、何気なく掛けたAMラジオでゲストで出ていた小松政夫。あの名コントの名ギャグというか名フレーズ誕生のエピソードが実に面白くて、みんなノンフィクションで、モデルがいた、という話。この本に載っているということでさっそく読みました!
「人間の優しさ、楽しさ、哀しさ、おかしさ、淒さ…。いろんな人との出会いをコメディアンの感性で綴る」そのエッセンスを紹介しよう。
・自分でもびっくりしたんですが、 これまでボクが使ってたギャグは100近くあるというんです。 一つ一つのギャグの短いフレーズの中から懐かしい顔や憎たらしい 顔、笑顔や泣き顔や楽しそうな顔がどんどん沸いてくる。ボクは、 浮かんでくる顔、顔、 顔のすべての人に支えられて行きてきたんだ。 いつもいろんな人に助けてもらったおかげで。 今の自分があるんだ、と。
・面白い人、おかしな奴、嫌な奴、とんでもない奴、楽しい人…… 。そんないろんな人との出会いに、ボクはコメディアンとして、 感謝をこめてボクなりに綴ってみました。 誰にでもある出会いかも知れません。でも、 もしその出会いに気づかず、素通りしてしまっているとしたなら、 こんな悲しいことはない。せっかくの人生の楽しさ、 面白さが半減してしまうとボクは思うのです。
特に、「どうして、おせえて」と男にすがりつく女、「もういや、 こんな生活」と泣くお姐さん、「小松の親分さん」 のモデルになった親分、話に割り込む小錦バアさん(上手だね、 ジョーズダネー!)、満員電車でションベンをするオヤジ( ワルいネ、ワルいネ、ワルいネ、ディートリッヒ!)「 あんたはエライ」と言った母、「明るい教育ママ(いて〜な、 いて〜な)」「無口なオヤジの朝ごはんの話」「呪文をとなえる教師(ニンドスハッカッカ、まぁ、ヒジリキホッキョッキョ)」「ユルシテ、ユルシテ、ユルシテ〜ッ!ズイブン、ズイブン、ズイブン」「知らない、知らない、知らない」など。