昨日に引き続き、江戸小ばなしの第3弾。「絵で読む江戸小ばなし。これで落語が、100倍おもしろくなる」その代表的なものを紹介しましょう。
「文字の居場所」
ある寺子屋の先生、子どもたちに『川』と『河』 のちがいをおしえようと、まず
『川』という字を辞書で調べましたが、なかなか見つかりません。
「どこへいったのかなあ……」
と探しているうちに『三』という字を見つけた先生、
「いくら探してもみつからないはずだ、こんなところで寝ている」
「朝顔」
「オレのところには、昼日中に咲く、めずらしい朝顔があるんだ」
「うそをいいやがる。昼に咲く朝顔があるものか。 ほかの花とまちがえてるんじゃないか?」
「まちがいない。あれは朝顔だよ。あす、見に来てくれ」
あるる日、昼近くに友だちがやってきて、 ふたりで朝顔を見ていると、だんだんと咲いてきました。友だちが
「おどろいたね。こんな時間に咲く朝顔があるんだ」
と感心していると、朝顔があくびをしながら、
「あーあ、きょうもまた、寝過ごした」
「すねかじり」
「両国におもしろい見世物が出ているが、 いっしょに見に行かないか?」
「どんなものが出てるんだ?」
「釘でも金物でも、なんでもかじっちまう。 とんでもねえやつが出てるそうだ」
「そんなものはたいしたことがないよ。 うちにはもっとすごいのがいるぜ」
「そうかい?」
「オレの息子が、二十五になるが、 いまだに親のすねをかじって、きょうもすっかりかじられた」
さっそく飲み屋でのネタで使おう!オススメです!♪(・∀・)