「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「子どもも、おとなも楽しめる 江戸小ばなし」(岡本和明)

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江戸小ばなし〈1〉―子どもも、おとなも楽しめる

江戸小ばなし〈1〉―子どもも、おとなも楽しめる

 

 子どもの頃から、お笑いが大好き。当時はなんといっても林家三平師匠だよね。「お正月に、お坊さんとお坊さんがぶつかって「和尚がツー!」」とか、あまりにくだらなくて、オモシロくて、亡くなったときは本当にショックだった……。

 

さて、この本。江戸時代から続く小咄の古典ともいうべき本。これが時を超えて笑えるんだ。そのエッセンスを紹介しよう。

 

「似たものどうし」
 
ある月夜のこと、弟が物干し竿で、さかんに空をうつまねをしています。
それを見た兄が、「そんなところでなにをやっているんだ?」
「うん、こうやって星をたたき落としてるんだ」
すると兄が「バカっ、そこから届くはずがないだろう。屋根へ上がれ」
それを聞いていた父親は、すっかり感心して
「さすがに兄貴だけのことはある」
 
 
「棚」
 
「お前のうで前は、江戸でも一、二だというから棚をつってもらったんだが、すぐに落ちてしまったじゃないか。なんだ、あのいいかげんな仕事は」
と、文句をいうと、大工は、「落ちるはずがないんだがな……」と、しばらく考えていましたが、「まさか、お前さん、なにか棚にのせたんじゃないだろうね?」
 
「壷」
 
あわて者が、壷を買いにいきました。
「こんな口のない壷なんてあるもんか」
といいながら、ひっくりかえし、
「ほら、底もぬけている」
 
 
「居留守」「泳ぎの達人」「文字を書くのも…」「しゃくなひとこと(貧乏神と福の神)」「三枚駕籠(かご)」「かなづち」「幽霊」「眼鏡」「髑髏(しゃれこうべ)」「夢の酒」など。

 

いいねえ。かえって新鮮かもね。雑談のネタにいいね。オススメです。(・∀・)♪

 

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江戸小ばなし〈1〉―子どもも、おとなも楽しめる

江戸小ばなし〈1〉―子どもも、おとなも楽しめる