子どもの頃から、お笑いが大好き。当時はなんといっても林家三平師匠だよね。「お正月に、お坊さんとお坊さんがぶつかって「和尚がツー!」」とか、あまりにくだらなくて、オモシロくて、亡くなったときは本当にショックだった……。
さて、この本。江戸時代から続く小咄の古典ともいうべき本。これが時を超えて笑えるんだ。そのエッセンスを紹介しよう。
「似たものどうし」
ある月夜のこと、弟が物干し竿で、 さかんに空をうつまねをしています。
それを見た兄が、「そんなところでなにをやっているんだ?」
「うん、こうやって星をたたき落としてるんだ」
すると兄が「バカっ、そこから届くはずがないだろう。 屋根へ上がれ」
それを聞いていた父親は、すっかり感心して
「さすがに兄貴だけのことはある」
「棚」
「お前のうで前は、江戸でも一、 二だというから棚をつってもらったんだが、 すぐに落ちてしまったじゃないか。なんだ、 あのいいかげんな仕事は」
と、文句をいうと、大工は、「落ちるはずがないんだがな……」 と、しばらく考えていましたが、「まさか、お前さん、 なにか棚にのせたんじゃないだろうね?」
「壷」
あわて者が、壷を買いにいきました。
「こんな口のない壷なんてあるもんか」
といいながら、ひっくりかえし、
「ほら、底もぬけている」
いいねえ。かえって新鮮かもね。雑談のネタにいいね。オススメです。(・∀・)♪