「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「どら焼きの丸かじり 30」(東海林さだお)

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どら焼きの丸かじり (文春文庫)

どら焼きの丸かじり (文春文庫)

 

 GWはじまったねえ〜!昨日は平成最後の大掃除をしておりました!(笑)キタナイ部屋のままでは新元号は迎えられないっ!!!(・∀・)♪

 

さて休憩はこの本だよね〜!東海林さだおさんの本。これでカラダも心もリラックマ!(笑)

 

「丸かじりシリーズ」もいよいよ30作目。ワンタンの正しい食べ方、かたい焼きそばとトロミの微妙な関係、日本の鍋社会をおびやかす黒船来襲、そして「脇の甘い」どら焼きへの愛…依然、ショージ君の「食」への好奇心が枯れることはありません。抱腹絶倒の食エッセイで、不況を吹き飛ばす何かがココにある」そのエッセンスを紹介しよう。


「にょろるワンタン」

ワンタン君にこういう言い方をしてはわるいが、キミはだらしがないね。
きりっとしたところがない。すみずみまででれでれしている。キミと同業のうどん君をみなさい。きりっとしているじゃないですか。



「レモンは意地悪」

みんなレモンを買いかぶってないか。大したやつじゃないぞレモンは。みんなどうもおかしいぞ。レモンとなると急に好意的になる。レモンというと初恋。甘酸っぱい思い出というが、酸っぱいほうは認める。だがレモンのどこが甘いのか、甘い部分はあるのか。認めんぞおれは。レモンは「性格悪いなあ」と思う。容姿は優しいが、その内部には激しいものを秘めているのだ。激烈な果物と言ってさしつかえないのだ。蜜柑と比べるとその差がよくわかる。蜜柑こそ優しい。甘くて程よく酸っぱくて、柔らかく優しく、へたのところに小さな葉がついていたりするとそのまま絵本の絵になる。蜜柑こそ初恋、淡い恋心系の果物と言えるのではないか。


湯葉という存在」

湯葉に、どうも合点がいかない。事情がよくのみこめない。大体あれ食べ物ですか。食べ物じゃないんじゃないの。ただの膜でしょう。童謡「サッちゃん」のメロディになって、♪〜湯葉ちゃんはね、膜っていうんだほんとはね、だけど膜では売れないから湯葉っていうんだよね、せこいよね、湯葉ちゃん、というあたりが真相なのではないでしょうか。向こうだって迷惑してるんじゃないの。自分はただの膜でいい、膜として人生を全うしたいと思っているのに、いえ大丈夫です、こっちで何とかします、あなたは出るとだけいってください、二万票は保証します、とかなんとか選挙みたいなことをいわれて嫌々出ちゃたんじゃないかなあ。


その他、「愛すべきどら焼き」「釜飯ごっこ」「精進料理を食べるとどうなる?」「ラー油をなめたらあかん」「コンビーフは楽しい」「ペットボトル持ち歩くなッ」「きな粉変遷す」「煎餅のしみじみ」「ケチャッパー」「アー大根千六本の味噌汁」「「さあ、焼き肉だ」の「さあ」考」「金平糖の舌ざわり」「カマスの開きに惑う」「心静かにミカンの缶詰」「団子を自分で焼く」「カレセンブーム異聞」「ラーメンとオリンピック」「左卜全ししゃも説」「オクラの誤算」「鍋に黒船」「コロッケそばの流儀」「ガンバレ、筋子」「シラタキは結び目と見つけたり」など。

 

全作品読破まであと何冊だろう!?おそらく6合目くらいはきたんじゃないかな。オススメです。(・∀・)♪

 

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どら焼きの丸かじり (文春文庫)

どら焼きの丸かじり (文春文庫)