ことわざで、「他人の靴を履いて歩き回ってみなければ、本当にその人のことはわからない」というのがあるよね。
病気、ケガ、環境、立場などなど。そして「認知症」というのもそうかもしれない。(・∀・)
さて、この本。「認知症になっても、人生をあきらめない 51歳のときにアルツハイマー病と診断されながら、知恵と工夫で一人暮らしを続けてきた著者による、勇気と励ましに満ちたメッセージ」そのエッセンスを紹介しよう。
佐藤雅彦です。私は、認知症です。
診断から十年が経ちましたが、今日も前向きに生きています。
認知症になると何もできなくなる、何もわからなくなると思っていませんか?
私は、自分自身の生き方をとおしてそうした偏見をなくしたいと思っています
1 認知症になりたくてなる人はいない
2 「二重の偏見」が私たちの力を奪う(何もできなくなる、何もわからなくなる)
3 できなくなったことを嘆くのではなく、できることに目を向ける
4 認知症になっても、新しく覚えられることがある
5 記憶が消えても、記録は残る
6 認知症にともなう困りごとは、知恵と工夫で乗り切れる
7 いまの苦難は永遠に続くのではないと信じる
8 自分が自分であることは、何によっても失われない
9 人は、何ができなくとも、価値のある尊い存在である
10 認知症になると、不便だけど、不幸ではない。
11 ちょっとした手助けがあれば、いろいろなことが楽しめる
12 「できること」ではなく、「したいこと」をすればいい
13 一人ひとりの「認知症」がある
14 私には私の意思がある
15 「してもらう」「してあげる」より、「一緒にしたい」
16 他人から何かをしてもらおうとするのではんく、他人に何ができるかを考える
17 私たちは単なる介護の対象ではなく、私たちが形成する社会の一員である。
18 勇気をもって、自分が感じていること、思っていることを伝える。
19 当事者が声をあげれば、世の中は変わる
20 認知症になっても暮らしやすい社会をともにつくろう
文章が少なくて、写真が多くて、すぐに読めるけど奥が深い本です。オススメです。(・∀・)