このタイトルに惹かれて読みました。そうかあ……「認知症の人は、孤独ではないのか」!?(・_・;)!
「「認知症になって記憶が失われても、心が失われるわけではない」とは、よく聞くフレーズだが、その「心」とは、一体どのようなものなのか?認知症の人の孤独とプライド、そして苦しみとは。最新の研究成果に基づく、認知症の人の心の読み解き方とは?」そのエッセンスを紹介しよう。
・認知症の人は、孤独ではないのか。 この疑問が私の心に芽生えたのは、もうずいぶん前のことです。 認知症のお年寄りは、 なぜ家族と会話がすれ違ってしまうのだろうか。なぜ、 一日に何度も「家に帰りたい」と、 施設の職員に訴えるのだろうか。そんなことを考えるうちに、 認知症の人の孤独に私の心が感応したのかもしれません。 そして2つの出来事をきっかけに私は、 認知症の人の孤独についてより深く考えるととものそのコミュニケ ーションの特徴を研究しなければならないと、 強く思うようになりました。 認知症の人のコミュニケーションの特徴がわかれば、 それを踏まえて接することができるようになり、 多少なりとも孤独が緩和されるかもしれないと思ったのです。 その出来事の一つがテレノイドの実験です。2つ目は「 CANDy(日常会話式認知機能評価)」の中で、「 認知症の人と日常会話をすることはほとんどない」 と施設の職員から聞いたことでした。
・2017年に道路交通法が一部改正され、 75歳以上のドライバーは全員、 運転免許更新時に認知機能検査を受けることになったためです。 その日の日付や時刻を答えたり、絵を見て記憶し、 あとでなんの絵だったかを答える、といった内容です。 この検査で「認知症のおそれがある」という結果が出来た人は、 後日医師による検査・診断を受けなければなりません。 これを受けて医療界では「 いきなり大勢の高齢者が専門医に診断を受けに来たら、 きちんと対応できるのか」との危機感がありました。
ところが心配したような事態には至りませんでした。というのも、 実際には運転免許の書き換えをせずに返納した人がかなり多かった ようなのです。なぜ、返納者が増えたのでしょうか。その理由は、 認知機能検査の結果が悪かった場合には必ず医師の診断を受けなけ ればならないという、 そのことが苦痛だったかからではないでしょうか。 中には専門医には診てもらわないで、 かかりつけ医に相談した人も多かったようです。
・ 認知症になると社会的認知の低下によって相手の心を推察すること が難しくなります。まず比喩や皮肉、シャレ、 含みにある言葉などが理解しにくくなり、 言葉を表面上の意味だけで捉えるようになります。たとえば「 犯人を泳がせる」 と言うとプールで泳がせることだと思ったりします。 他社の表情を読むことも難しくなります。ただし、 表情によって読み取りにくくなる度合いには差があります。 認知症になると、怒り、悲しみ、 恐怖を読み取る力は顕著に低下しますが、 嫌悪と驚きはさほどでもなく、 喜びはほとんどの人が読み取ることができるのです。
やっぱりコミュニケーションって大事なんだね。オススメです。(・∀・)♪