「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「魂の燃焼へ」(執行草舟 清水克衛)

 


魂の燃焼へ


以前から気になっていた本。ようやく読みました。いや〜!いいねえ!骨がある。名言至言のオンパレード!(・∀・)


「読者に感動を運び続ける「本のソムリエ」こと清水克衛が、知る人ぞ知るベストセラー『生くる』『友よ』で注目の思索家、執行草舟に迫った対話集。仕事とは何か、愛とは何か、青春とは何か、国家とは何か、生命とは何か、そして人生とは何か。魂を燃やして生き、悔いなく死ぬためのヒントがここにある」そのエッセンスを紹介しよう。


・僕が読書についてまず言いたいのは、「自分の顔」つくるのが読書の価値だということ。自分の生き方をつくると言い換えてもいい。


感謝っていうのは対象がないんですよ。だから、しっぱなしでいい。でも恩っていうと対象がある。親とか、先生とか、親分とかね。だから、恩は必ずその対象に返さなくちゃならない。それが現代人は大っ嫌いなんだ。親のおかげで成長して、大人になって、じゃあ親にどんな恩返しをするかってことですよ、


新しい言葉ってのは、その多くが人をごまかすためにつくられているんですよ。日本語ならまだいいけど、最近とくにひどいのが、日本的感性で選ばれたカタコト英語。「マニュフェスト」「ウィンウィン」「シェア」とかですよ。「絶対に約束します」って言い換えたら、政治家だって絶対に破れないよ。


言葉の価値というのは、その中にどれだけ歴史や時間が込められているかで決まる。そして、人間が喋る言葉には、どれだけの「沈黙」がその裏にあるかが重要だ。沈黙というのは、単に無口とかそういうことじゃない。その人の人生に奥行きがあるかどうか


国家っていうのは、つまりは一隅を照らす人たちが作つくっているんですよ。政治家じゃない。一隅を照らす人たちが自分にできることをやって、結果として国家が支えられている。


・どんな本でもそうだけど、一行でも感動したらその本は読んだ価値があるんですよ。むしろ一行だけのほうが「もの」になるかもしれない。


人間を人間たらしめているものは、肉体よりも大切なものがあるという思想そのものなんですよ。人間の最大の価値というのは、自分の生命よりも大切なもののために生きるということです。


魂は死なない。魂は不滅です。魂というのは、ようするに人類に課せられた「価値観」のことです。これまで人類が文明として築き上げてきた、さまざまな価値観のことです。


魂は、磨くものではないんです。いちばん近い表現は、「偉大な霊に自分を合わせる」ということかな。偉大な霊と波長を合わせるということです。


僕は、仕事や商売の細かいことなんで、いままで考えたこともない。基本的に、宇宙、生命、文明のことしか考えていませんね


お金のことは簡単です。入った以上に使わなければそれでいい。それは国家も個人も同じ。


社会保障の時代になって、みんな間違えている。生命というのは、暴れ回ってのたれ死にをするためにあるんだ。すべての人がボロボロになって死んでいく。昔からそうだ。嫌なら前もって死ぬしかないよ。金や保障など、そんなことをはじめから問題にする人間は、読書が足りないんだ。恥を知れ。


一冊の本というのは、一つの神秘なんだよ。紙じゃないんだ。これを紙だと思っているからだめなんだ。いい本は、神聖なる呪物なんだと思う。


天職っていうのは、向こうからやってくるものなんだ。運命によって運ばれてきたものが、自分にとっての天職になる


・重要なのは、この世に「絶対善」はないということ。それから「絶対悪」もないということ。ぜんぶ中間、グレーゾーンなんですよ、現世は。いいものには必ず悪い面があるし、悪いものにも必ずいい面がある。その中間で何かを模索しているのが人間なんだ。


矛盾はあればあるほどいい。あったほうがいいんじゃなくて、たくさんあればあるほどいいんだ。それを解決しようと思って生きるのが人生なんですよ。矛盾を大好きにならなきゃ人生を生きるコツは、矛盾をどう楽しむかに尽きます。その矛盾を、僕は「運命」と呼んでいるんです。


本の中には、過去に生きてきた人の精神エネルギーは入っているんです。だからその本を本当に尊敬して読めば、精神エネルギーが自分に入ってくるわけ。これは何かの比喩じゃない。実際に、そういう粒子が自分の中に入ってくる。


「一行」だけでその本の価値があるなら、この本は20万円以上の価値がある。執行草舟氏の他の本も読みます。超オススメです。(・∀・)


 


魂の燃焼へ