「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「裸の王様」(ビートたけし)

 


裸の王様 (新潮新書)


ビートたけしこと北野武氏のスゴいのは、フツーの人が言えないことを堂々と言っていることだろうね。痛快、痛快!(・∀・)テレビでは言えないから、本ではその本領を発揮しれくれる。


さてこの本。「お前らみんな裸だ!」――誰も言えないなら、おいらが言ってやろう北朝鮮に進撃してはいけないのか?トラウマは「癒す」べきなのか?「感動をありがとう」っておかしくないか?冷戦は悪だったのか?グルメって偉いのか?二大政党制は素晴らしいのか? 素朴な疑問に答えながら、「王様は裸だ!」とばかりに、この世にはびこる偽善を嘲笑う。「アホでマヌケ」はアメリカ白人だけじゃない。新書初登場、ビートたけし流社会批評の集大成。そのエッセンスを紹介しよう。



・失業率が高くなってホームレスが増えたって。そもそもホームレスとキャンプに違いがあるのかね。どっちも川のそばでテント張っている。ホームレスが青いテントで、キャンプはカラフルだってくらいの違いじゃないのか。ホームレスだって食うために釣りをしているから、これもキャンプと一緒。食料を差し入れに行って「馬鹿野郎、俺は好きでキャンプをしているんだ」って怒鳴られたら何も言い返せないだろう。存在しているのは「ホームレス」であって「乞食」は消滅しているということだよね。


有機農法は、害虫を殺さないでそのままにしておくんだよ。青虫とか害虫の卵ばかり昔は食っていたのが、農薬のおかげで食わなくて良くなった。それをまた元に戻すのが本当に身体にいいのかね。害虫を食うのがいいのか、それとも農薬がついたのを食うのがいいのか。今の化学薬品を使った野菜の方が健康にいいんじゃないか、と思うことがある。


有機野菜と同じように、何がなんでも天然物というと有難がっているけれど、おかしいんじゃないのか。地球が本当に綺麗だったら養殖じゃない魚でもいいだろう。これだけ地球が汚染されているっていっているのに、どうして天然物が安心で美味しいって話になるのかが分からない


刺激を腹筋に与えて、それで腹筋運動したのと同じ効果だという機械。それは単に腹に電気が流れているだけで、運動になるはずがない。新幹線で熱海まで行って「長距離走った」って言い張るのとどこが違うんだ。「健康」という言葉が何かの目くらましになってしまって、それでコロッと騙されたり、思考停止になってしまう人が多すぎるんじゃないのかね。


足つぼマッサージがいいともいう。それが全てを解決するんなら、地球で一番健康なのは裸足で歩いているマサイ族になってしまう。一生懸命、冬山に何千メートルか登ったところで遭難する。その救助にヘリが使われる。ヘリが行けるところなら、最初からそこまで乗り物で行って、そこから歩けばいいじゃないか。ヨットの遭難でもヘリが出動する。そうすると、そもそも、何でヨットを使って海に出たんだろう。


大相撲の「立ち会い」って変だよ。他のもので「お互いの気があったら立って、そこからスタートする」なんてものは無いだろう。まさに東洋の神秘の世界だ。ラソンで「そろそろ行こっか?」みたいな始まり方をしたらどうなる。


・結局、考えてみれば日本国憲法」というもの自体が「裸の王様」の代表例じゃないか。解釈という名のごまかしをずっとやっていたわけだよね。ソープランドと同じ。明らかにやっているのは売春なのにソープランドと言い換えをして誤魔化している。軍隊を自衛隊というのも同じことだろう。


芸人の商売というのは、お客さんあってのものだから、引退すべきかどうかは、自分で判断してはいけないんだ。客が「まだ出てくれ」と言えば、出るべきだ。「俺、もう疲れた。引退する」というのは凄く汚いんだよ。これまでさんざんその客で食っていたくせに、「俺、もうやりたくない」というのは芸人が言ってはいけないことだと思う。「まだ、身体が動いて喋れるんなら出てよ」と言われたら行く。いずれ「もう、要らないよ」と言われる時が来たら、それが初めての引退の時。やる、やらないのは自分の判断ではない。


いや〜よく言ってくれた!有機野菜って本当に健康なのかねー!?ひとつひとつ考えたいよね。オススメです。(・∀・)


 


裸の王様 (新潮新書)