「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「タクアンの丸かじり 6」(東海林さだお)

 


タクアンの丸かじり (文春文庫)


私の友人で、タクアンが大好きで、一度でいいから一本まるごと丸かじりしたい!という夢(?)を実現して大満足だったというハナシがあるけど、気持ち分かるなあ!(笑)


さて、この本。「梅干し一ケで丼めしに挑戦する、肉マンに我が人生を思う、サンドイッチに苦言を呈す、目玉焼きの正しい食べ方を考える、自家製タクアンで大パーティー…。ますます旨みが増したシリーズ第6弾。今回は、一万円の豪華弁当を食べたり、ホテルの高級バイキングに出かけたりと、ちょっぴり贅沢もしてみました」そのエッセンスを紹介しよう。


もし、世の中にお新香がなかったら……。もし、ぼくの人生からお新香を差し引いてしまったら……。そうですね、わが人生の楽しみの11/84は確実に減るでしょうね。


・どういうわけかサツマ揚げが好きだ。茶色い連中を見ていると、なぜか「いい奴だ」と思ってしまう。ひときわ地味なのに、ひときわ食欲をそそる。サツマ揚げのコーナーの前に立ったときの、あの心のやすらぎは一体何なのだろう。気どり、気おくれ、虚飾、そういったものから一切解放された自分を感じる。ホラ、なぜかはよくわからないがウマが合う人っていますよね。あれです。サツマ揚げとは、なぜかウマが合う。


・洋食のコース料理を食べていて、いつも疑問に思うことがある。まず最初にオードブルが出る。これをすべて食べつくさないと次の料理が出てこない。日本人にはこれがつらい。日本人の常として、何かを一口食べたら、次は別種のものを一口食べたい。どうもあの「一品食べつくし主義」は疑問に思えてならない。そう、洋食のスタイルはすべて「退治」なのですね。オードブル退治、スープ退治、ヒラメ退治、仔牛退治……一品到着ごとに集中攻撃をかける。これがどうもなじめない。これでいいのか、と大いに疑問に思う。洋食のスタイルには、テーブルの上から全ての食べ物が消えてしまうひとときがある。農民としてはこれがつらい。この「飢饉」がこわい


その他、イラクはカツカレーだ」「大冒険 梅干し一ケで丼めし」「湯気のある風景」「うどんすきの活気」「旅のハシは食べ捨て」「肉マン……のはずが」「肉マンと人生」「熊と猪と狸汁の夜」「昆虫図鑑コロッケの部」「猫のいる鯨カツ屋」「目玉焼きの正しい食べ方」「」悲劇のマナイタ」「缶ビールの不幸」など。


やっぱり缶ビールより「瓶ビール」だよねー!オススメです。(・∀・)


 


タクアンの丸かじり (文春文庫)