「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「昭和芸人 七人の最期」(笹山敬輔)

 


昭和芸人 七人の最期 (文春文庫)


平成ももう30年かあ…昭和は遠くなりにけり、だねえ……。昭和の芸人といえば、ワタシは、やっぱり三波伸介林家三平師匠だなあ。(・∀・)


「笑いの裏側にある悲哀の晩年。「同情されたらおしまい」が口癖のエノケン、浴びせられる悪口を日記に残すロッパ、選挙落選で人気も急落した石田一松、コンビ再結成を夢みたエンタツ…。先輩芸人の見事な最期を語った伊東四朗インタビューも収録。ただ消え去ることを許されなかった、七人の男たちの晩年とは?」そのエッセンスを紹介しよう。


お笑い芸人は、他の芸能に比べて、晩年を穏やかに生きることが難しい。歌手は、ヒット曲がでなくなっても、歌が下手になったとは言われない。俳優は、主役を演じることがなくなっても、脇役としてシブい演技を見せる道がある。だが、芸人は人気を失ったとき、即座に「面白くなくなった」という評価が下がる。しかも、お笑いには、観客の笑い声という明らかな指標がある。笑わせることができなくなった芸人には、逃げ道がないのである。


本書で取り上げる昭和の芸人は、華やかな絶頂期に登りつめた後、次第に人気が凋落していった。その後の生き方は様々だが、ハッピーリタイヤができた芸人は一人もいない。彼ら絶頂期から最期に向かって、どのような晩年を生きたかを書いたものである。


・「最期の喜劇人、芸人の最期を語る」伊東四朗


喜劇人は同情されたらおしまいだって話があったけど、その通りだと思います。それだけに、いつまでやったらいいかが難しんですよ。喜劇は動かなきゃ何にもならない。私もそろそろそういう時期になってきてるから、自分で決めなきゃいけないんだけども、私の理想はフェードアウト。引退します、なんて発表しない。『最近出ないね、あの人』『ああ、なんか辞めたみたいだよ』っていうのが一番いいね。

カッコいい引き際は、スポンと死んじゃうことじゃないの?うじうじやってるのが、一番カッコ悪いだろうね。みっともないとか、可哀そうとか言われるのは嫌だね。


榎本健一古川ロッパ横山エンタツ石田一松清水金一柳家金語楼トニー谷の7人。


全員、観たことがないなあ。この続編を希望します。オススメです。(・∀・)


 


昭和芸人 七人の最期 (文春文庫)