雨のふる日はやさしくなれる―少年院から届いた詩集 (平凡社ライブラリーoffシリーズ)
フツーの人がふっと話す、狙っていないギャグほど、オモシロイものはないよね。と、同時に素人の言葉の中にキラリと光るものがるよね。(・∀・)
さてこの本。「塀の中で約100人の少年たちが詩に託してつづった真情の数々。激増する少年犯罪が社会問題化する現在、その罪と罰を考える類例のない好著」その中の代表的なものを紹介しよう。
洗濯機は俺のよう
洗濯機の中や
脱水機の中では
おとなしい
でもサオに干すと
洗濯バサミがないと
風にのってどこへ行ってしまうのかわからない
まるで今までの俺のよう
洗濯バサミをつかっても
それでも勝手に暴れている
まるで反抗しているように
俺は洗濯物を抑えてふっと思う
親の気持ち
必需品
ほうき ちりとり 椅子 机
どれも必要だから作られた
ナス キュウリ カボチャ
どれも必要だから作られた
たみやゆうすけ
さて俺は必要だから作られたのかな?
ありがとう
お前は今までに
数多くの失敗をしてきたかもしれないが
お前はまだ19歳
もしお前の人生を競馬にたとえれば
パドックの時に転んだくらい
だからこれからの人生に何の差し支えにもならない
ある人からこの言葉をもらった
このひと言から人生に夢を持てた
感謝してます