「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「雨のふる日はやさしくなれる 少年院から届いた詩集」(平凡社編)


雨のふる日はやさしくなれる―少年院から届いた詩集 (平凡社ライブラリーoffシリーズ)


フツーの人がふっと話す、狙っていないギャグほど、オモシロイものはないよね。と、同時に素人の言葉の中にキラリと光るものがるよね。(・∀・)


さてこの本。「塀の中で約100人の少年たちが詩に託してつづった真情の数々。激増する少年犯罪が社会問題化する現在、その罪と罰を考える類例のない好著」その中の代表的なものを紹介しよう。



洗濯機は俺のよう


洗濯機の中や
脱水機の中では
おとなしい
でもサオに干すと
洗濯バサミがないと
風にのってどこへ行ってしまうのかわからない
まるで今までの俺のよう
洗濯バサミをつかっても
それでも勝手に暴れている
まるで反抗しているように
俺は洗濯物を抑えてふっと思う
親の気持ち


必需品


ほうき ちりとり 椅子 机
どれも必要だから作られた
ナス キュウリ カボチャ
どれも必要だから作られた
たみやゆうすけ
さて俺は必要だから作られたのかな?


ありがとう


お前は今までに
数多くの失敗をしてきたかもしれないが
お前はまだ19歳
もしお前の人生を競馬にたとえれば
パドックの時に転んだくらい
だからこれからの人生に何の差し支えにもならない
ある人からこの言葉をもらった
このひと言から人生に夢を持てた
感謝してます



雨のふる日はやさしくなれる―少年院から届いた詩集 (平凡社ライブラリーoffシリーズ)