「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「名古屋 地名の由来を歩く」(谷川彰英)

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名古屋 地名の由来を歩く (ベスト新書)


最近、名古屋に行く機会が多い。いっときは毎週のように行っていた。名古屋メシも大好き!(╹◡╹)


さてこの本は、最近ハマっている地名の由来シリーズ。「尾張名古屋は城だけじゃない!おもしろさダントツ日本一! 信長、秀吉、家康ら三英傑をはじめ戦国武将8人の聖地を歩く! 熱田神宮に眠る男女の悲しい物語とは・・・? 鶴舞は「つるま」?「つるまい」? ・「極楽」「道徳」日本一○○な町 ・読めますか? 四間道、御器所味鋺、猪子石 などなど、全55箇所のおもしろルーツを徹底解明!」そのエッセンスを紹介しよう。


名古屋は日本の地名の宇宙(コスモス)だ。これが本書の私の結論である。名古屋には我が国のあらゆるタイプの地名が残されている。これは驚きであった。


地名研究の立場からすると「名古屋」という町名は極めて珍しい。それは漢字三文字から成る地名だからである。我が国の地名は通常が二文字だ。沖縄県内の地名だけはその例外である。奈良時代の初期、元明天皇は地名を「二字佳字」(漢字二文字を使い、さらに縁起をよくすること)にせよという政策を実施した。漢字二文字という通年はここに始まっている。(「泉」=「和泉」など)そう考えると「名古屋」は全国的に知られた地名としては例外的な存在といえる。この地域には「春日井」「各務原」「多治見」などもある。これも名古屋周辺の特色の一つといえるだろう。


・名古屋は愛知県にしかないと考えるのは大きな間違いで、日本の様々な場所に「名古屋」という地名が見られるのだ。福島県耶麻郡猪苗代町に「名古屋町」がある。そして千葉県成田市にも「名古屋」がある。さらに名護屋城」(佐賀県唐津市もある。


・私の説は「根古屋」に由来するというもの。「根古屋」は「根小屋」とも表記され、中世における豪族の「根城」を意味しており、一群の建物を指している。東海道沿いの鳴海宿の鳴海城はその前は「根古屋城」と呼ばれていたのだという。やなりこの地域一体には「根古屋」が多く、その一つは「名古屋」に転訛していったものと考えられる。「那古野」も「ねごや」の音の変化から生まれていったものである。


大須観音の近くに「那古野山(なごのやま)公園」という公園は、その昔「浪越(なみこし)公園」と名付けられた。これは「名古屋」がその昔「浪越(なごや)」とも表記されていたことによるものと考えられる。「名古屋」の由来として、海から打ち寄せる「波」が関係していたのではないか、ということを想起される。これは「波が超える」つまり高潮や津波が押し寄せる限界の地点であったと考えることも可能である。


「愛知」は「知を愛する」と読んではいけない。古くから「あゆち」と呼ばれていて「愛智」の文字があてがわれていた。この「愛智」が定着するめでは「吾輪市」「年魚市」「鮎市」「阿伊知」などと表記されていた。「あゆ」というのは「湧き出る」という意味の古語。または「あゆ」は「東風」を意味する。知多半島から名古屋市に向けて続く海岸沿いの一帯は昔から「あゆち潟」と呼ばれていた、多分この一帯には「東風」が吹いていたのではなかったか。


その他、「英傑のふるさとを訪ねる」「神社から歴史を探る」「愛知県は神社・寺院の数 日本一!」「知られざる名古屋の寺院の魅力」「名古屋の街並みを歩く」「近代の物づくりの町 名古屋」「名古屋のおもしろ地名」「名古屋近郊の地名」など。


へー!オモシロっ!_φ(・_・ オススメです。


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名古屋 地名の由来を歩く (ベスト新書)