「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「こんなに違う通勤電車 関東、関西、全国、そして海外の通勤事情」

    


こんなに違う通勤電車―関東、関西、全国、そして海外の通勤事情 (交通新聞社新書)


オフィスが麻布十番から浜松町に移ってから通勤時間が20〜30分くらい短縮した。ウレシイっ!(^ν^)


さてこの本、「路線、地域、そして国によって異なるさまざまな都市交通事情を紹介。正確な時刻、緻密なダイヤ、充実した設備や清潔さといった日本の鉄道の素晴らしさを再認識するとともに、それに相反するかのように過酷で複雑な通勤列車事情とその問題点をあぶり出し、海外の事例から日本が学ぶべき点、改善点を検証する。読めばいつもの通勤電車の風景が、ちょっと違って見えてくる…」そのエッセンスを紹介しよう。


・日本の通勤電車の優れた仕組み、意外に日本国内でも地域によって異なる通勤列車事情、そして海外の通勤列車事情、都市交通事情に学ぶべき点はないかなども検証したい。日本の都市交通は、世界でも例を見ないほど整っている。車内は清潔、全駅にトイレがあり、エレベーター、エスカレーターの普及率も高い。深夜に一人で乗っても安全。ダイヤ通りに正確に運転され、鉄道が遅れると遅延証明書が配られるが、このようなことは海外では考えられない。


ニューヨークの郊外鉄道には、通勤電車にビュッフェがあり、彼らはモーニングコーヒーを飲みながら通勤していた。何と優雅なことか。


「この影響で京浜東北線は最大8分遅れた」というニュース。世界的には通勤電車が8分遅れるなどというのは、遅れとはいえず誤差の範囲である。「日本の鉄道は時間に正確」というのは世界でも知られているが「そんなにも正確なのか」と驚かれる。


香港、台湾、東南アジア諸国の地下鉄で、日本人が最も注意しなくてはならないルールが、駅や車内での飲食禁止である。ジュース、菓子類、ペットボトルまで禁止、車内だけじゃなくホームのベンチに座って飲むのも禁止なのである。違反すると罰金対象になる。おそらく車内で飲食し、食べ残しやゴミを散らかすと虫がよってくる、習慣的にゴミをゴミ箱に捨てない人が多いのかもしれない。


携帯電話での通話を「ご遠慮ください」としているのは日本だけ。電車内で通話するのは当たり前で小声で遠慮がちに通話する人はいない。大多数の人が「移動中に通話できるのが携帯電話のメリット」と思っているようだ。


・日本では車両間の通り抜けができるのは当たり前だが、ヨーロッパでは車両間の貫通路すらない車両が多く走っている。一般にヨーロッパでは貫通路は長距離列車などで食堂車に行く時などに利用するもので通勤車両では必要ないとされているらしい。


・フランス、イタリア、オランダ、スペインなどでは「2階建て電車」が多く、ドイツ、オーストラリア、スイス、ベルギー、ポーランドなどでは「2階建客車」が多く使われていて需要や曜日によって車両を増減させて対応している。


日本では地下鉄も含めて駅にトイレがあるのは当たり前で、トイレは基本的に無料でる。しかしヨーロッパではトイレは有料というのが当たり前で、有料であるにもかかわらず清掃が行き届いておらず、便座が壊れているなどというのは日常茶飯事である。


パリの地下鉄には、通路やホームで楽器を演奏し、通行人のチップで生計を立てている人たちが大勢いる。一般に「アーチスト」と呼ばれている。地下鉄運営側にもこういった人たちを排除する気はないようで、鉄道会社の懐の深さを感じる。


ヨーロッパでは地下鉄に改札がない都市も多いので、頻繁に検札を行うことで防いでいる。「さあ、これから切符の確認だ。おとなしくしろ!」といった雰囲気である。正しい切符を持っていないといかなる理由があろうと罰金を科せられる。日本のような切符のチェックという雰囲気ではなく、違反者の摘発にしか見えない。


その他、「地下鉄の乗り入れる高額運賃路線」「なぜ東京地下鉄都営地下鉄の2業者が存在するのか」「関東と関西でこんなに違う通勤電車」「中国では車を持つと電車が利用しない」「アジアの都市鉄道は切符に時間制限がある」「バンコク、中国の地下鉄の荷物検査」「世界一運賃が高いロンドン地下鉄など。


へー!ほー!アジアの地下鉄乗ってみたいなあ!!!オススメです。(^ν^)


    


こんなに違う通勤電車―関東、関西、全国、そして海外の通勤事情 (交通新聞社新書)