「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「可愛い子には鉄道の旅を 6歳からのおとな講座」(村山茂)

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「可愛い子には旅をさせよ」という言葉がある。いや、大人も旅に出たいよねー!出張は多いけど、一人旅は案外ないなー!結婚前の独身旅行以来ないかも。(・∀・)
 
 
「著者は国鉄の専務車掌で今は小学校の教諭であり、「子どもの貴重な体験は、身近な鉄道の旅から芽生えてくる」として、学んだ数々の体験を、2ページ毎にまとめた100話エッセイ集。単に子どもが乗って喜びそうな車両や行き先を紹介するのではなく、旅のヒント、教科書や旅行ガイドに載っていない、普段何気ないようなことでも楽しめたり、学習につながるようなことを紹介する」そのエッセンスを紹介しよう。 
 
 
鉄道の旅は、いろいろな人と接する機会が多い。そして、旅行の基本的なルールを学ぶことができる。列車を待つときは、きちんと並ぶことや、車内では座り方や話をするときの声の大きさなどにも注意し、周りの人に迷惑をかけないようにすることなど。鉄道は、正確な時刻で運転されていることが多いので、計画どりに旅行の行程を進めることができる。車窓からの景色もじっくり眺めることができる。
 
「可愛い子には旅をさせよ」とは甘やかして育てるよりも、逆に世の中の辛さを経験させることが大切だということ。昔の旅は苦労と危険がつきものだった。ことわざどおり、早い段階から子どもに旅を経験させることは大切であると思う。
 
自動車に比べると鉄道の旅は、気軽にはいかないことも多い。発車時刻に遅れたら列車は待ってくれないし、座席に座れないこともある。また乗換駅での待ち時間が長くて退屈しあり、暑いときや寒いときなどどっと疲れるかも知れない。しかしそのときの経験こそが将来につながるのだ。
 
列車に乗ったら、必ず本を読むことにしている人がいるひまなのでそうしている人もいるが、列車内では静かな家の中よりもかえって本が読みやすいという人もいる。車窓から見る変わりゆく景色や、列車の揺れ、車内放送やお客さんの話し声などの音が、かえって子どもを落ち着かせ、知らないうちに集中力のトレーニングになっている
 
私が車掌をしていたとき休日の早朝の電車でかなり空いているときに車内に入ったとき、子ども連れのお客さんからこういうことを聞かれたことがある。ちょっとお聞きしたいことがあるのですが、車掌さんになられたのはどうしてですか」と。私は少し戸惑ったがすぐに、「よく聞いていただきました。このようにして、お客さんと一体になって旅行を楽しみたいのです」と答えた。
 
・新幹線が開業する前、一般の人たちを対象に、3列シートを北側にするか南側にするかのアンケートをとったということを聞いたことがある。そうしたら、南側のほうにする意見が多かったので、それで決まったという。
 
 
「ひらがなで地名が」「車内で勉強」「練習問題ではなく本番問題ができる」「車内で歌を作る」「乗り換えは、いろいろな勉強」「最長片道切符」「通勤は痛勤」「列車に顔がある」「「ウルトラマンさわやかマナー」に学ぶ」「ユースホステルに学ぶ」「銀河鉄道に乗る」「東の新津、西の米原(鉄道のまちに学ぶ)」「車掌の仕事は多忙」「6種類の急行」「普通電車が新大阪駅を通過」「新幹線はマニアから敬遠されていた」
など。

 

ああ〜旅に出たい。鈍行の旅に。電車ファン、オススメです。(・∀・)

 

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