「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「知っているとためになる!仏像とお寺のなるほど読本」(廣澤隆之)

子どもの頃の愛読書は、手塚治虫ブッダ。お釈迦様ってスゴイよね〜!(・∀・)

さて、この本。知ってるようで意外と知らない、「お寺」と「仏像」の素朴な疑問を解き明かすなるほど面白読本。知っているとためになる、いざというとき役に立つ一冊。そのエッセンスを紹介しよう。


・何十畳もあるようなだだっ広い部屋なのに、何もモノなどがないとき、「がらーんとしている」と表現します。この「がらーん」と言葉は、お寺の建物を指す「伽藍」からきています。


・なぜ喪服が黒色に変わったのかというと、禅のお坊さんが黒色の衣を着ていたため、それが一般的な生活様式にも取り入れられた結果のようです。このことからできた言葉が「玄人」です。「その道のプロ」という意味がありますが、昔はお坊さんのことを指していました。つまり、玄人の「玄」は「黒」とおなじで、黒衣のことだったのです。それに対して、ふつうの人のことを「白人」とよんだことから、それが転じて現在では「素人」というようにもなりました。


なぜお経は声を出して読むのか。お釈迦さまが発した言葉を弟子たちがどのように後世に残してきたかというと、それは「口誦(こうしょう)」でした。彼ら仏弟子たちは、お釈迦さまの言葉を互いに口に出していうことによって、お互いの記憶にとどめておいたのです。また、古代インドのバラモン教の考え方には、音声には霊力がある、つまり、口に出さないと力を発揮してくれない、ということが仏教にも取り入れられたことのようです。


何を考えながら弥勒菩薩は右手にほおをあてているのか。ひとことでいえば「考えているから」といえるでしょう。では、何を考えているのか?それは「人々を救済する方法」です。弥勒サンスクリット語で「マイトレーヤといい、「慈愛」や「友情」「友愛」などという意味です。弥勒っさまが、わたしたちの住んでいる世界(須弥山)の上にある兜率天(とそつてん)におり、自分で修行したり天人に説法したりして、将来に仏さまになるのを待っていることから、菩薩と呼ばれるようになりました。お釈迦さまが入滅してから56億7000万年後弥勒如来となってこの世に現れ、お釈迦さまでも救えなかった人々をことごとく救済する、といわれます。


うーん…深い、仏教は科学だ。オススメです。(・∀・)