「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「図説 世界史を変えた50の食物」(ビル・プライス)

 


図説世界史を変えた50の食物


この「図説 世界史を変えた50の〜」シリーズは、実にオモシロイ!読み進めていくと感謝、感謝の気持ちしかない。私たちの祖先が築いてくれた歴史を改めて学ぶことができる。


現代文明の発展に大きな影響を及ぼした食物を紹介する魅力的で美しい案内書。この美食の旅は、大昔の狩猟採集時代にはじまって、未来の遺伝子組み換え食品にまでおよぶ。砂糖が大西洋の奴隷貿易をどのように助長したのかなど、新たな発見がある一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


・今日、スーパーマーケットには、世界中の食べ物が山積みになっている。驚くほど多種多様な食べ物がならんでいるが、その食べ物がどこから来たのか、どういう経路をたどったすえに使いやすく包装されてスーパーの棚にならんだのかを考えてみると、自分たちの食べている物と生き方の関係が見えてくる。人間と食べ物の相互作用の歴史が浮かび上がってくる。この歴史からわかるのは、人間と食べ物がこれまでつねに密接な関係をもっていたこと、食べ物が社会の姿に影響してきたということだ。


歴史における食べ物の役割を探るにあたっては、まず、狩猟採集の時代の食べ物からはじめ、次に農耕のはじまりと当時の農民の食べていたものを見ていくことにする。そして、都市と文明の発生、世界各地の食文化をとりあげてから中世の時代に入る。探検の時代になると、食べ物が時代に拍車をかけた。やがて通商ネットワークと世界金融システムが発達し、ヨーロッパで帝国が成立して、世界の歴史を支配するようになる。ヨーロッパが新世界を植民地化し、新世界固有の文化や、固有の文化に根ざした食べ物に破壊的影響をあたえ、そうした歴史のすえ、20世紀には、アメリカが世界一の大国にのし上がる。こうして今の工業化・脱工業化の世界にたどり着く。スーパーにインスタント食品やブランド名がならぶ社会だ。


【パン】


人間の歴史にもっとも密接に関係がある食べ物といえば、まちがいなくパンだ。パンは数千年にわたって人間の主食であり、いまではほとんどの文化圏でパンを食べている。人間の多くが毎日食べる主食は、いろいろな「草」すなわちイネ科植物からとれる。小麦、米、トウモロコシはどれもイネ科に属する。どれも生のままではほとんど消化できないものの、そのうちもっとも栄養のある部分、種子を加工して加熱調理し、種子に蓄えられているエネルギーを取り出す方法を編み出してからだ。加熱調理は、人間の進化をおしすすめた主要な力のひとつだ。食べ物を加熱すると、生のっまよりも多量のエネルギーを摂取できるので、脳が大きくなった。人類は最初から加熱調理しており。加熱調理こそが人類の決定的特徴なのだという。


【ビール】


ビールはじつは非常に湿ったパンなのだ。パンもビールも基本的な材料はほぼ同じで、ともに酵母菌の発酵が関与する。世界各地、多くの文化で、ビールは食生活の重要な要素となっている。



「ケナガマンモス」「太平洋サケ」「ラム肉」「牛肉」「大豆」「トウモロコシ」「麺」「オリーヴオイル」「キムチ」「チョコレート」「パエーリャ」「スパイス」「塩漬けニシン」「フランクフルター(フランクフルト・ソーセージ)」「北京ダック」「カブ」「ジャガイモ」「マヨネーズ」「砂糖」「茶」「ジン」「アップルパイ」「アメリカン・ウィスキー」「マドレーヌ」「キャビア」「バナナ」「コンビーフ」「コカ・コーラ」「ハンバーガー」「アンザック・ビスケット」「スターバックスコーヒー」「粉ミルク」
など。


食べ物に感謝、食べられることに感謝だね。オススメです。(・∀・)


 


図説世界史を変えた50の食物