「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『江戸っ子は虫歯しらず?江戸文化絵解き帳』(石川英輔)

江戸っ子は虫歯しらず?<江戸文化絵解き帳>

江戸っ子は虫歯しらず?<江戸文化絵解き帳>

私が大好きな作家、そして江戸文化研究者の石川英輔氏。この本も面白かったね!(^^)


BOOK〜100万都市の原景…『江戸空間』(石川英輔・評論社)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070520


江戸は100万都市。その当時の259の図版を見ながら、実際には見ることのできないご先祖さまの生活や風俗を紹介しているのだ。歯みがきはどうしてた?ビジネスの作法は?流行の遊びは?女性のおしゃれは?江戸時代のさまざまな文化・生活・風俗とは?そのエッセンスを紹介しよう。



・ひとつひとつ見比べてくと、江戸時代の絵師は、自分が見知っているものなら、びっくりするほど克明かつ正確に描いたことがわかる。また、合巻や人情本などは、今のわれわれにとっては百何十年前の古い小説だが、当時の読者にとっては「現代小説」だったことも忘れてはならない。絵は、美術的価値を評価されることが多いが、このように見ると、生活の記録としても価値が高い。細部に到るまでこまごまと描きこまれた昔の絵を見ていると、これほどの文明をエネルギオー消費ゼロで運営していた先祖が、大量の石油を燃やさないと一日も生きられない子孫とは別の生き物のように思えてくるのではないか。


医師免許のない医者


昔の人も病気になったときには医者にかかることがあった。「あった」と書いたのは、子孫のわれわれに比べるとかかることが少なく、かからないことの方が多かったのではないかと思うからだ。江戸時代以前の病人の大部分も、我慢しているうちに治ってしまったのだ。

江戸時代までは医師法に相当する法律がなく、誰でも医者を開業できた、というと驚かれるだろうが本当の話である。医者になる標準コースの第一歩は、評判の良い医者に弟子入りをして、薬の作り方を習うことであった。本道医(内科医)は、入門したときから頭を丸めるのが普通だった。



その他「季節の楽しみ」、「商売いろいろ」、「昔のカレンダー」、「旅から旅へ」など。江戸時代にタイムスリップしたいなあ。オススメです。(^^)