「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「大日本オサカナ株式会社」(東海林さだお・椎名誠)

不思議なタイトルだよねえ…。表紙もいいよねえ…。( ̄ー ̄)ニヤリ

もし、オサカナ同士が会社を作ったらどうなるのか!?というトンデモない発想のタイトル「大日本オサカナ株式会社」。傑作の対談集。(「シーナとショージの発奮忘食対談 」改題)そのエッセンスを紹介しよう。


【魚介月旦】


ウマヅラハギ → あの顔見ただけで責任感ないなって思うね。逃げまわってるね、顔がね。


タイ → 構えてる感じがあるね。内面を見せまいっていうか、人と肚(はら)を割って話しあうってタイプじゃないね。いいとこで生まれて、いい学校出て、あんまり切磋琢磨しないでそれなりの地位についたという……。


ドジョウ → 親近感持つねえ。でも小物だね


ウナギ → 生い立ちから、考え方から、身の処し方からスケールが全然違うね。世間を見てきてますもんね。海へ行ったりするんだもん。一回海外へ行って見聞を広めて戻ってくる


オコゼ → 昔のプロレタリア文学みたいな地面に潜っていて…わりにこう屈折していてね。そうそう、上目遣いでね。様子窺っている。昔はうんと貧しくて、苦学であそこまで行った。あんまり上昇志向はないんだね。やはり地べたにいようというような


サバ → 労働者階級。モロにブルーカラー


ヒラメ → やはり相談役あたりかなあ。値段は高いけどね。


シャケ → 大物。全体が見える人物。旅しているしね。大海に出て、見聞を広めて、最後には急流をのぼって帰ってくる。ふるさとを忘れない。あちこち現場を見て回ってきたキャリア組。タイみたいなエスカレーター的な出世じゃなくてね。急流ものぼったしヒグマにも会ったし、いろいろあったねえ。(笑)顔はそんなにハンサムじゃないけど、しぶくて見応えがある。努力家、しかも愛妻家


イカ、タコ → 総会屋対策とかさ、そういう感じだね。特にタコなんかそうじゃない。なんか得体がしれないね。


マグロ → やっぱりある程度きちんと評価してやらなきゃいけないね。専務かな。海外担当の。なにしろマグロは英語ができる。バイリンマグロ。国際派というポジションがあったな。


カニ → 経理。手がいっぱいあるからソロバンはじくのも楽だしねえ。


エビ → 銀座のクラブのママじゃないかな。チーママはザリガニかな。



その他、「僕らはカレーライスの中の肉が、ただひとつの肉だった」「ラーメン残量スープ水深二センチ問題」「タンメンは野菜の甲子園だった」「リポビタンDと絶壁の問題」「正しいションベン、明るいウンコ」「人生の午後、或いはカツ丼と神様について」「地球は串焼きで結ばれる」「ハンペンの悦び、チクワブの哀しみ」「深夜の徘徊活字中毒者」「大日本ドンブリ株式会社」など。


このシリーズ、オモシロっ!ああ〜この対談をやってみてーー!!!(・o・)!!!オススメです。