「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「球界オモシロ見聞録」(豊田泰光)

西鉄の強打者、そしてプロ野球ニュースの名解説者・豊田泰光氏。

もう15年前の本だけど、面白く野球を見て、楽しい話をするためにテレビでは言えないマル秘情報を満載。清原がダメになった理由、キャンプ地の秘密などの他、長嶋茂雄の爆笑エピソードや、球界に対する怒りなどを赤裸々に綴る。そのエッセンスを紹介しよう。


長嶋茂雄「夜」のバッティング】


オレのいた西鉄ライオンズが巨人とオープン戦やったときのことだ。


試合前に長嶋、西鉄ベンチのあたりをウロウロしててな、「トヨさーん、トヨさーん!」ってオレのこと探しとった。ヤツの用事は「アレしかない」ってわかっとるもんな。で、試合前顔合わさんかったんだ。


試合が始まった。巨人の攻撃。そしたらアイツ、狙ったようにツーベースヒット打って二塁に出てきた。そんでベースの上から「トヨさん、トヨさん!」ってショート定位置のオレを大きな声で呼ぶ。リードをずーっと大きく取ってきた。仕方ないからオレ、二塁ベースに入ったよ。そしたら長嶋、早速ささやいてきたよ。


長嶋「トヨさん、きょうフグ食べたいんですけど、いいですか?」


オレ「オマエ、正直言え。フグだけじゃなかろうもんん!?」


長嶋「あ、ハイ。なんとかお願いしますよ!もう毛穴から出そう」


毛穴ってオマエ(笑)、しつこくてしょうがないからな、世話してやることにしたよ、オレは人がいいから。


いや〜こりゃ、トヨさんしか書けないよねえ…。こんなエピソードが満載。オススメです。(・∀・)